新たな映像クリエイターの発掘と支援を目的としたプロジェクト。 心揺さぶる短篇で世界の映画祭目指す!
第2期「講談社シネマクリエイターズラボ」受賞結果発表
第2期は2023年8月1日から11月30日まで募集。応募数全1126企画(日本885、海外241)のなかから受賞3企画(日本2、海外1)を決定した。受賞クリエイターには講談社の編集者が担当につき、年内の完成を目指してショートフィルムの制作をスタートする。 「Little Pains」Milda Baginskaitė監督(実写/イギリス) 11歳の少女ソフィーは母親を亡くしたが、現実を受け入れることができず、葬儀当日、おもちゃのピストルを持って墓地に向かう……幼くして喪失の痛みに向き合うこと、悲しみは乗り越えることができること、を描く。監督・脚本のMilda Baginskaitė 氏はイギリス在住のリトアニア人。2019年、New York International Children's FilmFestivalにて短篇が上映、バルセロナ短篇映画祭2019にて最優秀新進監督賞を受賞。 「エンパシーの岸辺」石川泰地監督(実写/日本) 結婚を約束した相手に浮気をされた女が、浮気相手(ルームメイト)を衝動的に殺害。死体をキャリーケースに詰め込んで海へ捨てに行こうと車に乗り込むと、死んだはずの彼女が話しかけてきて――。死んだのはいったい誰だったのか、そもそも悪かったのは誰だったのか。今年、テアトル新宿で特集上映が組まれた期待の若手監督・石川泰地が、映画ならではの画づくりにこだわったロードムービー。叙述トリックにきっとあなたも騙される。 「朝のとき」古山俊輔監督(アニメーション/日本) 少年テトの空想と、現実を生きる人々の空想が織りなす文学的ファンタジーアニメーション。光と生きることをテーマとする。ベッドに乗って学校に行くテト、カモメにモーニングを頼む灯台守、夜空に機関車を走らせる引退した鉄道員、怪物に乗ってやってくるレグルスの王、三日月の夜だけクロワッサンの店を出すパン職人、親友を亡くした登山家が山で見たものとは……。これまで多くの企業広告を手掛けたアニメーション・ディレクター古山俊輔が本当に作りたかったアニメーション。 【選考総評:シネマクリエイターズラボ 神保純子】 第1期1103件を上回る1126件の企画が世界53カ国、14 ~76歳のクリエイターから寄せられました。すべてではありませんが、日本発の企画には「短篇ならでは」の発想と内容の作品が多く、海外発の企画には大きなテーマのどこをどうやって切り取るのか、短尺で表現するのか、に挑戦した作品が多かった印象を受けました。 講談社のパーパスである「Inspire Impossible Stories」を体現するための「誰もみたことがない物語」であることはもちろん、映画祭受賞を目指す、というミッションに照らし合わせると一点突破ではむずかしいことは明らかなため、「新しい映像表現」「メッセージ性」「ドラマ性」を兼ね備えた3企画が選ばれたのは必然といえます。 募集中の第3期においても、映像クリエイターの皆さんの「挑戦」と「飛躍」を支援していきたいと思っておりますので、思いのこもった企画のご応募をお待ちしております。
第3期「講談社シネマクリエイターズラボ」受付中
“企画コンテスト”なので、応募は企画書・経歴書のみでOK。応募条件は25分以内を想定した映像作品であること。25分以内ならば3分でもあり。アニメ、CG、実写問わず、ジャンルは⾃由。ミックスも歓迎。 ※シネマクリエイターズラボ最大の特徴は、受賞1 企画ごとに講談社の担当編集者がつくこと。漫画・小説・エンタメ系コンテンツの担当・映像化経験が豊富な担当編集者が、脚本の打ち合わせから制作会社のセレクト、撮影立ち会い、映画祭の出品、その後のキャリア展開に至るまで、クリエイターに全力で寄り添って伴走する。 応募締切 11月30日(土) 詳細は、講談社シネマクリエイターズラボ公式サイトをご覧ください。
キネマ旬報社