新たな映像クリエイターの発掘と支援を目的としたプロジェクト。 心揺さぶる短篇で世界の映画祭目指す!
第1期受賞5作品 制作発表&作品紹介
【選考から作品完成までを振り返って―:(シネマクリエイターズラボ 永盛拓也)】 2022年6月に産声を上げた講談社シネマクリエイターズラボ。「プリプロダクション」の意味も分からないところから「映像の担当編集者」の歩みがはじまりました。 国内の実写2作品は、3月に脚本開発をスタートし、8月にオーディション。美術や衣裳の打ち合わせを経て、10月に撮了。海外の実写2作品もオンラインで幾度も打ち合わせ。特別賞のアニメーション作品は、締め切りギリギリまで絵コンテの修正を重ね、いずれもクリエイター・担当編集者ともども大満足の作品に仕上げることができました。 作品をよりよくするため、制作チーム一丸で最後まで一緒に悩み抜きました。互いに全力を出し合ったクリエイターさんには尊敬の念と感謝しかありません。映像制作の現場感はまだ勉強中。ただ、長年にわたり作家と向き合ってきた講談社の経験は、物語を紡ぐ脚本開発にも画作りにも生きてくるという手応えを得られた1年間でした。積み重ねた知見を生かして、さらにクリエイターのお力になれるようこれからも全力を尽くします。
「Warmth in a Puddle」崎村宙央監督(特別賞) 音響制作:株式会社bpm 出演:橘内良平 上映時間:10分 2001年生まれ。映像作家、アニメーション作家。手描きアニメーション・3DCG・実写を融合させた唯一無二のヴィジュアルスタイルを持つ。 「自身から見える世界の生きづらさを幻想的なアニメーションで表現。自分の頭の中にあるものを引っこ抜いて鏡に映したみたいな作品で、かみ砕いたり理解したりするのではなく体感してもらいたい。水溜まりに落ちるところから物語は違う展開に。水溜まりは現実世界と自身の内面世界をつなぐ穴みたいなものとしてイメージした。最初は実写で作りたいと思っていたが、自分で演技した動画の上にアニメーションの線を乗せたとき、頭の中に浮かんでいた作りたい作品のイメージと合致。なるべくしてこの形になったと感じている」