圧倒的ラグジュアリーウォッチが来日! 時計界の巨人ビバーの名を冠したブランドが始動
数々の時計ブランドを大躍進させたジャン-クロード・ビバーさんが、ついに自らの名を冠した時計ブランドを始動。そのビバーのファーストコレクションの詳細、そして今後の展望を、インタビューで聞きだしました。
“時計の魔術師”の名を冠した腕時計が堂々の日本上陸!
ジャン-クロード・ビバーさんと言えば、ブランパンを再興させ、ウブロを一躍大人気ブランドに押し上げるなど、数々の時計ブランドを大躍進させた天才プロデューサーです。 そんな彼が、初めて自らの名を冠したブランド、ビバーの時計とともに来日しました。自らのキャリアの集大成と語るビバーで一体彼は何を目指しているのか? そして今後のスイス高級時計界をどのような方向に導こうとしているのか? 気になる疑問をぶつけてみました。
自分のこだわりと好みを完璧に反映させた時計
── 既存の時計ブランドを魔法のような手腕でさらに飛躍・発展させてきたビバーさんですが、ビバーはイチから立ち上げたまったく新しいブランドですね。今までとは違うチャレンジとなるのではないかと思いますが、まずはなぜビバーを立ち上げたのかをお聞かせください。 ジャン-クロード・ビバーさん(以下、ビバー) 人生もそろそろ終盤に差し掛かり、自分のこだわりと好みを完璧を反映した時計を強烈に作りたくなったんです。だから、自分の名を掲げたブランドにした。昔は自分の名前をブランド名につけるなんて馬鹿げていると思っていましたが、歳をとって考え方が変わったようです(笑)。 ── ファーストコレクションには、いずれもトゥールビヨンを備えたマイクロローター式の自動巻きムーブメントに、カリヨンミニッツリピーター(3つのハンマーがあるミニッツリピーター)を搭載していますが、数あるコンプリケーションの中で、なぜカリヨンに着目したのでしょう。 ビバー ミニッツリピーターはブランパンでも作ったことがありますが、人生の中でカリヨンを作ったことはなかったから。リピーターにかけているわけじゃありませんが、私は元々リピートすることが嫌い。同じことを繰り返すというのは、イノベーションからかけ離れた行為ですから。 ── クラシックとモダンがバランスしたデザインも素敵です。これこそがビバーさんの好みを完全に反映したデザインなわけですね。 ビバー はい。他の新興ブランドに見られるような破壊的なまでにモダンなデザインではなく、かといって古典趣味に陥りすぎもしない。これが本当に私の作りたかったデザインなのです。私はポストモダンなデザインと呼んでいます。