エミレーツ航空、A380と777-300ER改修拡大 新仕様191機に
エミレーツ航空(UAE/EK)は、エアバスA380型機とボーイング777-300ER型機に実施している大規模改修の対象を拡大し、新たにA380を43機と777を28機の計71機を改修する。今回の拡大で新仕様機は191機になる。 【写真】エミレーツ航空A380のシャワー室やファースト、ビジネス、プレエコ 新仕様機は、ファーストクラスの改装や新しいビジネスクラスの導入、プレミアムエコノミークラスの追加などの改修を実施。これまでにA380を22機改修済みで、7月に777-300ERの初改修を実施する見通し。777の改修期間は約2週間で、座席数はファーストクラス8席、ビジネスクラス40席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー260席の4クラス332席になる。 A380の新仕様機は4クラス484席で、ファースト14席、ビジネス76席、プレエコ56席、エコノミー338席で構成。これまでは超長距離路線向けの3クラス489席(ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー399席)、長距離路線向けの3クラス517席(ファースト14席、ビジネス76席、エコノミー427席)、ファーストクラスを設定しない長距離路線用の2クラス615席(ビジネス58席、エコノミー557席)の3仕様があり、超長距離仕様と同等の座席数で4クラス化を実現した。 エミレーツは現在、A380の新仕様機をドバイからニューヨーク(JFK)、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ヒューストン、ロンドン(ヒースロー)、シドニー、オークランド、クライストチャーチ、メルボルン、シンガポール、ムンバイ、ベンガルール(旧称バンガロール)、サンパウロへ運航。日本路線では、成田へ2023年12月20日から投入し、6月上旬には関西線に投入を予定している。 エミレーツは次世代大型機としてボーイング777Xを発注しているが、納入開始が遅れており、2025年となる見通し。
Tadayuki YOSHIKAWA