オジサン、満員電車で滝行かよ? 超便利だけどドツボにハマると危うい、ヒート系インナーの落とし穴とは……
冬の満員電車の中は、なんと! 湿度約90%
駅までの徒歩に加え、階段の上り下りで身体が暖まったところに、トドメの満員電車×暖房。最寄り駅へ到着するまでアウターを脱ぐことすらもできず、朝から額に汗を浮かべてビシャビシャになっているビジネスパーソンが近くにいるとなんとも言えない気持ちになりますが、それよりもツライのが会社の同僚。 なにせ冬の汗は臭う。くせー。クセ強。重ね着によって保温性が高い分、汗が蒸発せずに雑菌の繁殖を助長し、おまけに冬場は(夏と比べ汗をかく機会が極端に少ないこともあり)汗腺の機能が低下しているため、濃度の高い汗が出るんだからそりゃオイニーも自然とキツくなる訳で。
そこにオジサン特有の加齢臭まで加わったら本人だけでなく、オフィスの雰囲気も最悪のスタートとなってしまうため、衣装チェンジがマスト。 しかし、せわしい朝にそんな余裕はあるはずもなく、体温調整がしやすい服装を心がけるのが一番の近道でしょう。だって、アウター着てマフラー巻いたまま暖房の効いた室内に入ったら、誰だって汗が滲み出ますから。
冬場なのにたくさん汗をかいてしまう原因のひとつとして…
00年代以降秋冬の定番アイテムとなったヒート系インナーがあります。 この保温インナーは今現在でも吸湿発熱タイプが主流で、蒸発した水分を熱エネルギーへと変換する構造につき、汗をかこうものならそれがものの数分で滝汗へとパワーアップし、いつの間にかひとり滝行状態となってしまうのです。
おまけに、その汗が冷えてくると風邪まっしぐらで仕事に悪影響が出てしまい、タイミングを間違えようものなら雪だるま式で体調が月曜から転がり落ちる危うい側面も持っており、実はリーチし易く便利な商品だけども使いこなすにはそれなりの知識と失敗からくる経験が必要なんです。
対策としては、外気温に標準を洋服をあわせた格好で出勤するのではなく、室内のことも考慮し体温調整がし易い服装を選ぶことが基本プラン。 また、ヒート系インナーを用いる場合も下に通気性がよく、汗と臭いを同時に吸着してくれるシルクやコットンなどに代表される、天然繊維肌着を地肌の上に1枚仕込むとベターです。