世界で奄美のつながりを 海外在住者らとオンライン交流 米、英、伯、日から参加
世界中の奄美出身者や奄美にゆかりのある人たち、奄美在住者が集う座談会「世界奄美青年会議オンライン」(NY奄美会主催)が16日夜、ウェブ会議システムを通して開かれた。アメリカ(米)、イギリス(英)、ブラジル(伯)、日本から各地の郷友会のメンバーら30人余りが参加。それぞれの活動や目標などを共有し、国境と時差を越えた交流を楽しんだ。 全国、世界各地の郷友会の結び付きを強めることや、奄美に住む若い世代に海外で活躍する人の姿に触れてもらおうと2023年12月に初めて開催し、今回が3回目。 会議ではNY(ニューヨーク)奄美会の栄秀吉会長(48)=鹿児島県奄美市名瀬出身=が「年齢を問わず、気持ちが若い方々が、奄美の発展を目指して交流や和やかな語らいをする機会になれば」とあいさつ。英ロンドンからロベルト・ヴェラさんが島唄「朝花節」を披露し、自己紹介や各地の活動紹介が続いた。 徳之島町からは高岡秀規町長と県立徳之島高校の生徒、卒業生らが参加。生徒らは同町の海外語学留学事業でニューヨークを訪れた体験談を共有し、現地語学学校のクラスメートやホームステイ先の家族との交流を通じて「視野が広がった」「挑戦することの大切さを学んだ」などと得たことを伝えた。 米ヒューストンとロサンゼルス、伯サンパウロからは「海外レポート」。現地で作る島料理の話や、島唄とダンスのコラボレーション、奄美運動会などさまざまな話題が提供された。ロサンゼルスで県の特産品を紹介するイベントがあり、県本土の参加者が本場奄美大島紬をPRした話もあった。 日本からは東北、東京、関西、中部、広島の奄美会がそれぞれの歴史やイベントの様子などを紹介。最後はパソコンの画面越しに、みんなで六調を踊り締めくくった。