写真：窓の杜

　Mozillaは4月16日（米国時間）、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v125.0.1をリリースチャネルで公開した。メジャーバージョンアップとなる「Firefox 125」では、暗号化メディア拡張機能（Encrypted Media Extensions、EME）でAV1コーデックをサポート。動画ストリーミングサイトでより高品質なビデオ再生が可能となった。 【画像】内蔵のPDFビューワーで選択テキストをハイライト 　また、内蔵のPDFビューワーも強化。選択テキストをハイライトする機能が追加された。この機能は早期に不具合を特定するため、導入の影響を観測しながら段階的に提供範囲を拡大させる「progressive roll out」という仕組みで提供される。そのため、今の段階で利用できるユーザーは一部に限られる。 　そのほかにも、以下の改善が行われているとのこと。 「Firefox View」の開いているタブセクションにピン留めされたタブが表示されるように。どのタブがメディアを再生しているかをチェックできるインジケーターも表示される ・米国とカナダのユーザーを対象に、住所フォームを送信する際に住所を保存するよう促す機能を追加。将来的には住所自動入力できるように ・潜在的に信頼できないと考えられるURLからのダウンロードをより積極的にブロックするように。セキュリティが強化される URLペーストサジェスト機能。「Firefox」のアドレスバーを利用した際、クリップボードにコピーされたURLを提案する ・「Firefox Multi-Account Containers」アドオンの利用時に、異なるコンテナーで開いているタブをアドレスバーで検索できるように ・「Firefox」がシステムプロキシを用いるように設定されている場合、Webプロキシ自動検出（WPAD）を有効にするオプションを提供 　セキュリティ関連の修正は、15件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中上から2番目の「High」が9件、3番目の「Moderate」が5件、最低の「Low」が1件となっている。任意コードの実行などにつながる恐れがあるため、できるだけ早めにアップデートしておきたい。 　デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。