コロナワクチンめぐるSNS投稿、作家・知念さんに2審も賠償命令…1審から大幅減額に原告の元議員は「極めて残念」
ミステリー作家・医師の知念実希人さんにツイッター(現X)上で「デマ」などと投稿されて名誉を傷つけられたとして、元衆院議員で弁護士の青山雅幸さんが計550万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京高裁(三角比呂裁判長)は11月14日、知念さんに33万円の支払いと投稿の削除を命じた。 今年4月の1審・東京地裁は、知念さんの投稿による社会的評価の低下を認めて、110万円の支払いを命じていた。東京高裁も同じように社会的評価の低下を認めたものの、「青山さんが相応な反論をしていること」などを理由として、大幅に減額した賠償金とした。 この日の判決後、青山さんは東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開いて「減額は極めて残念。このような金額であれば、なんらの制裁にならない。原告としては、強い不満がある」と語った。 判決文などによると、青山さんは2021年6月、ワクチンの接種と不妊との関連性を否定するような政府見解に対して「『デマ』ではなく『中長期的リスクは全く不明』が正しい」とツイッターに投稿。これに対して、知念さんは「デマだ」などと投稿していた。
弁護士ドットコムニュース編集部