大宮南の田中龍太郎監督「3年間誰がレギュラーになるかわからない」普通の公立校だからこそ味わえる充実感
選手の確保や環境面など苦戦の続く公立高校だが、その中でも大宮南のように、公立校ならではの高校サッカーライフを送れる環境が埼玉のサッカーを支えているのかもしれない。普通の公立校だからこそ味わえる充実感がそこにはある。 「埼玉はレベルが非常に拮抗しているので、最近は昌平が全国優勝もして抜け出したかなという感じもしますが、それでも選手権で絶対に昌平が優勝できるかと言ったらそうではない。浦和(レッズユース)と大宮(アルディージャU-18)が出来た時から一番上手い子たちはそこに行く訳ですから、その割には埼玉の高校サッカーはよくやっていると思います。選手権は60回大会から全国制覇から離れてしまっていますが、埼玉は特定の1チームだけではなくて、どこに行っても情熱を持った指導者が沢山います」 埼玉の高校サッカーを、そして公立高校を盛り上げる。埼玉県サッカー協会で技術委員長を務めている田中監督も指導者としてそこに情熱を傾けている。 選手権でひとつでも多く勝つことで、公立校でサッカーを楽しむという選択肢をこれから高校を選ぶ子供たちに示すことができる。大宮南の選手権での過去最高成績は県ベスト8。まずはそこが目標。次戦は20日、浦和北との公立校対決だ。 (文・写真=会田健司)