「生徒が自主的に行動できる土壌を」 中3生、議会に請願書 京都
京都府宇治市在住の中学生が、市立中の校則のあり方についての請願書を23日、同市議会に提出した。生徒参加によるルール作りや、生徒が自主的に行動できる市全体の雰囲気づくりなどを市教委と市に求めた。 請願書を提出したのは、市立中3年の湯浅六花さん(15)。請願書は、さまざまな立場の生徒も交えて学校のルールメーキングができる土壌をつくる▽生徒が自己決定・自己判断のもとに、自主的に行動できる雰囲気を市全体でつくる▽学校のルールをホームページに掲載し、作成に至った経緯も含めて、いつでも確認できるようにする――ことの3項目を求めている。 提出前に記者会見した湯浅さんは、2年のころに府外のインターナショナルスクールから転入後、環境になじめず不登校、別室通学となったと説明。その後に「自分らしさを発揮できないと感じる中、髪の色を染めて登校してみた。色を戻すよう先生に説得されたが、明確なルールと根拠を示してもらえなかった」との経験を語った。 請願書の趣旨については、「私たち生徒は、自らの責任と意思と判断に従って主体的に行動する力を身につけることが大切だ」と主張。その上で「ルールがなぜあるのか、本当に必要か、生徒と先生の意見を交え、皆が納得して自主的に守れるようなルール作りができるように、各学校に働きかけてほしい」と話していた。 請願書は同市12月定例議会(26日開会)の会期中、常任委員会に付託され、最終日に採決される見込み。【鈴木健太郎】