「飛ばれた売掛金は高級外車3台分くらい」23歳で1000万プレイヤーになったホストが遭遇した“1晩で400万円失った日”
遭遇した“修羅場”とは
こうした実績から、一条氏はしばしば「AIR GROUP躍進の立役者」と評されることも多いが、本人としては、その自覚はないという。 「僕自身はそれなりに売上を立てられて、雑誌にも載せてもらったりしましたけど、当時の代表(現ATRグループ会長、桐嶋直也氏)が背中を押してくれたのが大きいです。当時、ホスト業界では珍しかった、音楽ユニット『A.G.E(エアーグループエンターテイメント)』の選抜メンバーでセンターも務めさせてもらい、CDデビューも経験しました。こうして周りのおかげで自然と『一条蘭』という名前が歌舞伎町に浸透していったんです。グループを背負っているという感覚はなかったです。ただ、振り返ると、そこが僕のホスト人生のピークだった気がしますね......」 ホストといえば、近年女性客とのトラブルが報じられるケースがある。一条氏にはこうした“修羅場”はあったのだろうか。 「なんもないですよ。『彼女にしてほしい』とかは言われましたけど、僕は店外で会わないので、そこらへんの線引きはきっちりしていました。一回、僕のお客さんが会社のお金を横領して遊んでいたことがあって、お店に会社から電話がかかってきたことはありますね。一方で、お客さんの売掛金を回収できなかったこともあって、僕の誕生日で400万円のシャンパンタワーを入れてくれたお客さんに飛ばれたことがありました。そういう飛ばれた売掛金は、高級外車3台分くらいですかね......」
ホストのてっぺんとどん底を味わった
売掛金とは、ツケ払いのことだ。客の代金をツケとして、店やホスト自身が立て替え、後日返済してもらうシステムである。 「お客さんから『ごめん、返済期限に間に合わない』『明日、持っていく』『体調が悪くて行けない』と連絡があり、次第に連絡が取れなくなるパターンが多いですね。誕生日のときの400万円が金額として一番大きくて、あとは100万円ほどがちょこちょこありました。ただ、飛ばれる側の自分にも原因があるという感覚もありました。なので、売掛で回収できなかった金額は、ホストとしての勉強代だと思っています」 こうして順風満帆なホスト人生を歩んでいたように見える一条氏。しかしーー。 「僕はホストのてっぺんを味わったあと、考えもしなかった“どん底”を経験することになったんです」 ホストで月収1000万→任せられた店が大失敗→30代で売れなくなり借金生活に…元トップホスト(42)が引退を決意した瞬間「老害っぽくなってるな」 へ続く
清談社
【関連記事】
- 【続きを読むホストで月収1000万→任せられた店が大失敗→30代で売れなくなり借金生活に…元トップホスト(42)が引退を決意した瞬間「老害っぽくなってるな」
- バンドメンバーの自殺、友人への多額の借金、酒に溺れる日々…城咲仁が年収1億円ホストになる前の“どん底生活”
- 「何度も愛し合った24歳女性をバラバラに…」風俗店の客→ストーカー→殺人犯に転落した50歳エリート男性の末路(2016年の事件)
- 「有名なAVの男優に会いたかった」“紀州のドン・ファン殺人公判”須藤早貴(28)が明かした“AV出演の理由”と“口止め工作”「ホストと付き合っていた時期は1年生の時くらいに」
- 「究極の堕落ですよね」ホストにハマって会社を辞めて風俗業界→1億稼ぐも“2000万の借金を抱えた48歳・女性”の後悔