長崎からウクライナの職人へ“制作依頼”という支援 ギャラリー&カフェでウクライナ文化や魅力発信《長崎》
NIB長崎国際テレビ
長崎市にオープンした「ウクライナの文化や魅力を発信する拠点」。 ウクライナ人の女性が、日本との懸け橋となることを目指します。
伝統の刺しゅうがあしらわれた民族衣装は「ヴィジヴァンカ」。 ユネスコ無形文化遺産にも登録されているペトリキウカ塗りの作品も。 すべて、ウクライナの職人が一つひとつ手作りした商品です。
(アナスタシアさん) 「ウクライナの伝統的な花。これは指で描いている」 10月9日、長崎市宝町にオープンした「UA.Designer Gallery&Cafe」。
開いたのは、輸入販売会社「UA.Designer Japan」の代表 高見翔希さん27歳と、長崎大学の大学院で学ぶウクライナ出身のアナスタシア・ストラシコさん26歳です。
ロシアによる侵攻が続く故郷の悲しいニュースだけではなく、ウクライナ文化についても知ってもらおうと、去年からオンライン販売を開始。 衣装や工芸品などを全国の人たちに届けてきました。 ただ 対面での交流は、これまでイベントに限られていました。
(高見翔希 代表) 「長崎にウクライナを知れる場所、集える場所があればいいと思って開いた」
呉服屋を改装した店内には、日本とウクライナ2つの文化が共存。 作品の解説ボードもあり、美術館のように楽しめる、まさに “ギャラリー” です。
(冷川小粹アナウンサー) 「ウクライナの民族衣装 ヴィシヴァンカを試着しました。肩の刺しゅうや、顔回りの刺しゅうでパッと華やかになりますよね。着心地もとてもいい」
店内に並ぶ商品は、ウクライナの職人に制作を依頼。 その数は徐々に増え、40人を超えました。 活動を継続することで、戦禍を生きる職人の支援にもつながっています。
(アナスタシアさん) 「全部の商品がハンドメード。ウクライナの職人たちのためにそれが一番うれしいこと。私もうれしい」 ウクライナについて もっと関心を持ってもらおうと、本や雑誌を置いて情報が集まる空間に。