安藤統男氏、見事にハマッた阪神・岡田監督の刺激策 それでも理想は1番・近本、2番・中野
◆JERA セ・リーグ 中日1―2阪神(14日・バンテリンドーム) スタメンを見てびっくりした。打順の固定を好む岡田監督が、ここまで組み替えるとは思わなかった。今は打線の状態が良くないだけに、刺激を与えたかったのだろう。2番に抜てきした梅野が同点適時打、8番で起用の中野が決勝打と策が見事にハマッた。 この試合に限っては結果につながったが、理想はやはり1番・近本、2番・中野だ。昨季の日本一の原動力になったのは間違いなくこの2人。相手チームはクリーンアップを前に、足のある「チカ・ナカ」をどう抑えるか、かなり気を使っていたはず。警戒するポイントがひとつ減れば、それだけ楽にさせてしまう。 岡田監督には“動かないことの不気味さ”があった。打順変更も当たっているからといって何回もやっているとバタバタしている印象を与えてしまう。16日からは甲子園で好調の巨人と対戦する。早く本来の姿で落ち着いて戦いたい。(スポーツ報知評論家・安藤統男)
報知新聞社