歯が健康なほど認知症になりにくい!?…専門医に学ぶ!歯の治療法 最前線
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。 メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。 ドクターは、日本大学 歯学部 歯科補綴学第2講座 教授 萩原芳幸先生です。 【動画】加齢などで唾液の量が減るとむし歯や歯周病の原因に。唾液の分泌を促して口の中を潤すマッサージはこちらから!【3分20秒~】 今回のテーマは「~あなたのお悩みに名医が即答!~歯の治療法 最前線」 人生100年時代。歯は、食べるだけでなく色々な面でとても重要!事実、歯が健康なほど認知症になりにくいというデータもあります。しかし、歯の健康を保つのは意外と大変。実際に50代から失う歯の本数が急増するというデータも…。さらに、虫歯や歯周病などを放置していると、糖尿病・心筋梗塞・誤嚥性肺炎などにつながるおそれもあるといいます。そこで今回は、さまざまな歯の悩みの解決法や治療法を専門医に教えてもらいました。
歯は認知症にも影響する!?
噛む事は、脳の血流を良くするとともに脳に刺激を与えるそうです。そのため、噛む力が弱まると認知症にも影響があるのだとか。さらに、噛む力が弱まって食べられるものが制限される事で、全身に筋力の低下を招きます。それにより、外出が減って気分も低下し病気がちになるなど、負のスパイラルに陥るおそれもあるそうです。
歯の悩み(1)歯がしみる
<知覚過敏症とは?> 先生によると、「風・冷たい物がしみる」「歯ぐきが下がった」「ズキズキとした痛みはない」に当てはまる場合は、知覚過敏症(象牙質知覚過敏症)の疑いがあるとの事。通常、歯の神経は「エナメル質」という硬い素材で守られていますが、何らかの原因でエナメル質が剥がれてしまったり、歯肉が痩せてしまったりする事で象牙質がむき出しになるとちょっとした刺激がしみるようになるそうです。 <知覚過敏症の原因は?> 知覚過敏症の主な原因は加齢による歯ぐきの下がりや、歯ぎしり・食いしばりなどによって歯が削れる事。さらに、女性の場合はホルモンのバランスが崩れる事で歯茎が腫れ、知覚過敏を引き起こす事もあるのだとか。知覚過敏は、放置すると最悪の場合歯の神経が死んでしまい、歯が抜けるリスクもあるそうです。 <知覚過敏症の治療法> 程度によって治療法は異なるそうですが、知覚過敏用の歯磨き粉や塗り薬による治療などがあるそうです。また、しみるからと言って歯ブラシをさぼると、歯の表面に汚れがつく事で余計に刺激が伝わりやすくなり、悪循環を招く事があるのだとか。歯磨きがツラい場合は、ぬるま湯を使って柔らかい歯ブラシで磨くなどの方法もあるそうなので、歯科医院で相談してみましょう。