ジャズピアニスト・壷阪健登29歳、鮮烈デビュー 小曽根真が見抜いたソロピアノの魅力
そうです。ソロピアノ作品を1作目に作れたのは、貴重な体験でした。僕は自分の知らない世界だから怖くて最初は断った。でも、小曽根さんは「だから、やったほうがいいのだ」とおっしゃった。僕が、自分に向き合うべき段階にいると見抜いたのでしょうね。
ピアノは本当にすごい楽器だということを痛感しています。こんな大きな音が出るのか、こんな響き方をするのかと発見の連続です。ピアノに導かれて、自分の知らない自分に出会うような、不思議な経験をしています。
--これからもソロピアノでいくのですか?
ジャズを学んだピアニストである以上、ピアノトリオとかコンボでのプロジェクトも避けて通れないでしょう。オーケストラにも挑戦したいです。(聞き手・石井健)