【日本ダービー 俺のチェックポイント】メイショウタバル課題の折り合い面、克服可能か探る
東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGⅠ出走馬の気になる点を直撃する「俺のチェックポイント」。初日は大阪サンスポの斉藤弘樹記者が、毎日杯を楽勝したメイショウタバルに注目した。中間は課題の折り合い面の克服へ創意工夫しており、最下位に沈んだ皐月賞からの激変もありそうだ。 ◇ 今年もいよいよ日本ダービーウイークが始まった。ホースマンの誰もが憧れる舞台で、記者もより一層、的中にかける思いは強い。注目したのは皐月賞で17着としんがり負けを喫して人気が急落しそうなメイショウタバル。3連勝で毎日杯を6馬身差で圧勝したように世代トップクラスの能力を持っているのは確か。ただ、前走はゲート入りをごねて、レースでは前半1000メートル57秒5の超ハイペースで〝暴走〟するなど、精神面の難しさを露呈した。課題は明白で、そこが克服できるか上籠助手を直撃した。 「対策を練ってやっています。クロス鼻革に替えて普段からメンコを着けて、なるべく落ち着いて走らせるようにしています。緩和されていると思います」 中間は3週連続で浜中騎手が乗り、栗東CWコースで前に馬を置いて我慢させる形の併せ馬。口向きや操縦性が良くなり、折り合い面の進境がうかがえる。1週前追い切りで鞍上も「道中の我慢は3回目で一番、良かった。少なからず効果は出てきました」と手応えを得ていた。 前走は中2週と詰まった中で最終追いが栗東坂路で4ハロン52秒6-11秒8と、ややオーバーワークの感もあった。その点、今回は中5週と間隔があり、ゲート練習を含めて思惑通りの調整ができている。心身ともに前走時より間違いなく雰囲気はいい。「いい精神状態でいければチャンスはあると思います」と同助手は力を込めた。 2019年に12番人気のロジャーバローズでアッと言わせた浜中騎手。同じ快速馬とのコンビで見せ場以上の走りがあってもよさそう。現時点では▲だが、最終追いなど最後まで見極めて結論を出したい。(斉藤弘樹)