新型やくもが「DFAアジアデザイン賞」銀賞 「空間デザイン」分野、海外でも評価
デザイナーや企業がデザイン、プロジェクトを国際的に披露する海外アワード「DFAアジアデザイン賞2024」で、岡山-出雲市駅を結ぶJR西日本の特急やくもの新型車両273系が、銀賞に選ばれた。今年春に運行開始した新型車両は、国内では停車駅などを含めた「特急やくものブランディング」で本年度のグッドデザイン賞を受賞しており、国内外で高く評価されたデビュー年となった。 DFAアジアデザイン賞は、香港をアジアの優れたデザイン拠点として確立することを目的に設立された「香港デザインセンター」が主催。アジアの視点から優れたデザインを表彰しようと、2003年に設けられた。 JR西日本の受賞は初めて。新型やくもの273系は、複数ある主要分野の中から、「空間デザイン」分野で銀賞を受賞した。選考理由は明らかにされていない。計215件の受賞のうち、銀賞は43件だった。 273系は半個室空間「セミコンパートメント」を取り入れ、国内初採用の「車上型制御付き自然振り子方式」で、曲線通過時の快適性を向上させた。9月には、国土交通省による「日本鉄道賞」の最高賞となる大賞に選ばれた。 JR中国統括本部の広報担当は「名誉ある賞を頂き大変うれしく思う。今後は世界でも愛される車両となり、海外からも多くの人に利用いただければ」とコメントした。
日本海新聞