国道4車線化新たに5千万円予算化 2号の台道-鋳銭司、国交省[山口県]
国土交通省は17日に成立した本年度補正予算の概要を示し、本年度から事業が事実上再開した国道2号防府市台道-山口市鋳銭司間の4車線化拡幅に関して、新たに5千万円を予算化したことを明らかにした。調査設計を前倒しし、本年度中に道路設計に着手する方針。 中国地方整備局道路計画課によると、拡幅事業を巡っては本年度当初予算で5千万円を計上し、夏から現地の測量調査をしたり、地質を確認したりしている。今回計上した補正予算では、調査結果を踏まえた道路設計に取りかかる計画という。 同区間(延長約2・8キロ)は1988年度に台道拡幅事業として事業化されたものの、98年度から一時休止となっていた。片側1車線の対面通行で、平日の通勤時間帯には数キロ単位の渋滞が発生。近くには自動車関連工場が立地し、地域経済への影響も懸念されることから、県などが早期事業化を国へ求めていた。国交省は本年度、調査設計費として5千万円を計上し、事実上26年ぶりに事業を再開している。 同課は「4車線化によって(周辺に立地する)企業間のアクセスが向上し、物流の効率化も図られる。着実に事業が進むよう準備したい」としている。