学生の味方「学食」 値上げの波…どう対応? 工夫重ね「1円単位」で量と味守る 現場は模索の日々
特集はお腹をすかせた学生の味方・学食です。食品に光熱費と、値上げの影響は「学食」にも及んでいますが、現場では安く・おいしくと工夫を重ねています。高校と大学の学食を取材しました。 【動画で見る】学生の味方「学食」 値上げの波…どう対応? 工夫重ね「1円単位」で量と味守る 現場は模索の日々
野球部の生徒: 「大盛りで!」 「普通で」 「おれの後ろは大盛で」 「超大盛で!」
この日の「昼定食」のメインはカレーうどん。カレーは2つの鍋で160人前です。 作っているのは全国で食堂事業・給食事業を展開する「シダックス」のスタッフ。 高校から委託され2012年から学食を運営しています。
シダックス松商学園店・熊谷浩さん: 「多いときで260、270人くらい、ここを利用する人は。残さず食べてくれればいいなーみたいな感じで(作っている)」 学生: 「最高」 「2杯目です!」
食べ盛りの生徒の胃袋を満たす学食ですが、ここにも「値上げ」の影響が及んでいます。 食用油、調味料、小麦粉、乳製品…。ここ最近は野菜も高値です。 食材費の高騰で、学食の運営は厳しさを増していて、先日、広島に本社を置く事業者が経営破綻し、突如、給食を停止したため影響が広がりました。 シダックスはグループで大量仕入れをして、コストダウンを図っていますが、それでも2022年春、多くのメニューを20円、値上げしました。 現場は安い食材を選んだり、かさ増しをしたりと工夫を重ねています。
シダックス松商学園店・熊谷浩さん: 「トマトとか高い場合には出始めのミカンに替えたり、ボリュームを上げるために例えばお肉だけじゃなくて、そこに卵を加えて…。日々の積み重ねが大きくなるので、1円単位の」
■量はたくさん、味付けは家庭の味
松商学園の学食は寮生活の生徒にのために2011年に設置されました。それまでは弁当でしたが、量や種類が限られたため寮生向けの昼定食の提供を開始。
現在は160人の寮生が1食あたり500円の昼定食を食べています。 この日はカレーうどんにご飯と小鉢が付いていました。 炭水化物多めー。