THE RAMPAGE ソロインタビュー Vol.9:神谷健太 ダンスやサウンド面での貢献「最終目標に近づけている感覚」
2024年に結成10周年を迎え、ドーム公演『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR® at TOKYO DOME』を大成功に終えたばかりのTHE RAMPAGE。16人によるEXILE TRIBE屈指のダイナミックなパフォーマンスの人気は海を越え、アジアでの公演も増えてきた今、リアルサウンドではTHE RAMPAGEメンバーへのリレーインタビューを企画。アニバーサリーを迎えた活動への素直な心境、メンバーとの思い出などを語ってもらった。第9回となる今回は、パフォーマーの神谷健太が登場する。(編集部) 【写真】爽やかな海や水辺で華麗に舞うTHE RAMPAGE ■パフォーマーとして「武道館でソロ歌唱できたことは嬉しかった」 ――THE RAMPAGEは結成10周年を迎えました。グループとして強く成長・進化を感じた瞬間はどんな時でしょうか。 神谷健太(以下、神谷):成長したポイントは、昔よりも他のメンバーが考えていることや思っていることがわかるようになったことと、話し合う機会がそこまで多くなくても、作品づくりなどをスムーズに進められるようになったことだと思います。活動を続ける中で、各メンバーの役割が定まってきています。例えば、僕は今、楽器ができること、父の仕事の関係や、昔からライブの現場に親しんできたことを活かして、ライブのサウンド周りの調整を任せてもらっています。このように、それぞれのメンバーが経験や知識、得意なことを活かして、各分野の活動を引っ張ってくれている。だからこそ、グループの活動が前に進みやすくなったのかなと。いつも僕らのことを見守ってくださっているファンの皆さんに「THE RAMPAGEって進化したよね」と感じてもらえていたら嬉しいなと思いますね。 ――10年間で、個人としての成長や変化を感じた瞬間も教えてください。 神谷:個人として成長したのは、やっぱりダンスです。僕には最終的に叶えたい大きな目標があって。そこに到達するためには、たくさんある課題の中の1つとして、ダンスの実力を高める必要がありました。最近、最終目標にグッと近づけている感覚があり、そうやって大きく前進できているのは、ダンスの表現力が伸びたから。最終目標の達成まで、本当にあと少しだと感じています。そろそろ勝負をかける時が近いので、これからさらにギアをあげて、今準備しているいろいろな物事に力を注いでいきたいです。 ――特に印象に残っているライブ、またはターニングポイントになったと思うライブを教えてください。 神谷:9月に開催した東京ドーム公演ですね。グループを結成して10年、1つの区切りだと思いながらステージに臨んだので、感慨深いものがありました。2021年に開催した東京ドーム公演の時よりも、ファンの皆さんをもっと近くに感じられたので、本当に良い思い出ができたなと思います。 ――10年の活動で、特に印象に残っているメンバーとのエピソードを教えてください。 神谷:僕が参加しているHIPHOPユニットのMA55IVE THE RAMPAGEで、今年初めてのツアー(『MA55IVE THE RAMPAGE 1st LIVE TOUR 2024 “M5V”』)を開催したのですが、その時に各地でメンバーのみんなとご飯を食べたのが印象深いです。実は僕、普段はあまり他のメンバーとプライベートで飲みに行ったり、ご飯を食べに行ったりはしないタイプなんです。でも、MA55IVEのツアー期間に5人で食事をして、ステージの振り返りをしたり、他のメンバーのプライベートの話をいろいろと聞いたりして、すごく楽しかったですね。そういえば沖縄公演の時は、当日が鈴木昂秀の誕生日だったので、民謡居酒屋でお祝いをしました。それもすごく楽しかったな。 ――この10年の活動で、最も驚いたこと・予想外に嬉しかったことは何でしょう? 神谷:予想外に嬉しかったのは、2022年に『Dreamer Z(~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z)』(テレビ東京系)のオーディションの企画で優勝して、日本武道館で一人で歌ったことです。パフォーマーが「マイクを持つこと」へのハードルは高いと思っているので、相当の実力がなければ歌うことはできないと考えています。だからこそ、武道館でソロ歌唱ができたことは、1つ評価をしてもらえたということだと思うので、やっぱり嬉しかったですね。 逆にデビューして最も驚いたのは、一見華やかで自由に見える僕らのようなアーティストも、おもしろいエンタテインメントを作る上では、様々なルールや順序、やり方を大切にしているということでした。LDHに入って、先輩方が頑張ってきた道筋を知ったことで、ルールや型の存在が一人ひとりのアーティストにいろいろな影響を与えることを実感したというか。この仕事を始める前は、もっとみんなが自由に振る舞っているイメージがあったので、そのギャップにかなり驚いたことを覚えています。 ――2024年現在の気分で、特に思い入れの深いTHE RAMPAGEの1曲を教えてください。 神谷:「WELCOME 2 PARADISE」です。この楽曲は、パフォーマンスも歌も好き。コロナ禍になる前のリリースだったので、MVも韓国で撮影できたんですよね。THE RAMPAGEとして勢いが加速している実感が湧いたのが、この楽曲でした。まだ経験していないことがたくさんあったから、目の前の活動にワクワクしていたな(笑)。本当に良い思い出ばかりなので、僕は今でもこの曲が大好きです。 ――10周年の先へ進んでいくにあたり、これから目標に掲げていることを教えてください。 神谷:THE RAMPAGEとしては、来年ツアー(『 THE RAMPAGE LIVE TOUR 2025 “PRIMAL SPIDER”』)を開催することが決まっているので、それをしっかり完走したいなと思います。ただ、グループとしてはもう一段上のステップを目指すフェーズに来ていると思うので、ツアーに力を注ぎつつ、他にどういうことができるのか考えていきたいです。THE RAMPAGEは、今が頑張り時なんだろうなと思っています。 個人としては、最終目標を叶えるためにしっかりと準備を進めて、いつか皆さんにより良い姿を見ていただけるように頑張りたいです。
市岡光子