地域の今と未来、語り合う 勢和中 勢和農村RMOと合同文化祭 三重・多気
三重県多気郡多気町片野の町立勢和中学校(吉田武弘校長、117人)と、農用地の保全や地域コミュニティーの維持などに取り組む勢和地区の「勢和農村RMO協議会」(中西眞喜子会長)は26日午前8時40分から、同校で合同文化祭「勢和中に集まれ!」を開いた。 同中では地域と共にある学校としてコミュニティースクールに取り組んでおり、総合の時間では地域と一緒にふるさと学習を行っている。文化祭では各学年のふるさと学習の発表をメインとしており、文化祭も地域とコラボできないか思案。昨年は通水200周年を迎えた立梅用水土地改良区と合同文化祭を開いたことから、今年は地域や学校と関わりの深い勢和農村RMOと合同で企画した。 この日は、午前中に各学年の総合学習での取り組みを発表。午後1時半からは、勢和未来型井戸端交流会「勢和の今」と題し、全校生徒とRMO協議会、地域の人たちがグループに分かれて、勢和の好きなところや自分と勢和の関わりなどについて意見を出し合った。参加者からは「離れて分かる地域の温かさ」「みんなでつくる文化祭」「笑顔」などさまざまな思いが飛び交った。 またRMOが行っている「人生すごろく」や「勢和地域マップ」の体験会をはじめ、地元の企業や団体も出展し、地域ならではの文化祭を作り上げていった。 吉田校長は「自分たちでやってきたことの一つの形として現れた文化祭。学校ばかりではなく、地域の方々主体での盛り上がりもひしひしと感じ、本来のコミュニティースクールの姿だと感じた。本当に意義があった」と振り返った。 RMO協議会は「改めて地域の人たちが勢和を好きだと思ってくださっているのを感じた。中学生も未来に希望を持っていて『何とかしたい』との思いがある気がする。やってよかった」と話した。