子どもたちの「第三の居場所」整備 CFでの支援呼び掛け 鴨川(千葉県)
さまざまな境遇にある子どもたちと、地域住民が交流できる施設「子ども第三の居場所・にじいろはうす」を鴨川市花房に建設している一般社団法人「にじいろはうす」(加藤惠子代表理事)が、施設の周辺設備などを整える資金を、クラウドファンディング(CF)で募っている。目標額は500万円。関係者は「子どもたちの成長を地域で支える心地良い居場所にしたい」と協力を呼び掛けている。 同法人は、約5000平方メートルの敷地内に、木造平屋建て延べ約230平方メートルの建物を5月から建設している。建設に当たっては日本財団の「子ども第三の居場所」プロジェクトの助成を受けた。 建物は六角形で、11月の完成後は小中高生が自由に過ごせる「第三の居場所」の機能の他、障害児通所事業所やコミュニティーカフェを併設。障害の有無や家庭環境に関わらず、子どもたちが安心して過ごせる居場所にすることを目指す。 「第三の居場所」は、毎週月、木、金曜の午後2時半~7時に開設。子どもたちの「生き抜く力」を育むため、学習する場、生活習慣を身に付けられる機会などの他、食事も提供する。 コミュニティーカフェは、「第三の居場所」の開設時間以外に利用でき、地域の人たちにも足を運んでもらって多くの世代が交流できるようにする。 ただ、建設中の施設は川の近くにあり、子どもたちの安全を図るため、敷地の周囲に巡らすフェンスや駐車場の整備が必要だが、助成金ではまかないきれない。このためCFで広く支援を求めることにした。 寄付はCFサイト「CAMPFIRE」から。締め切りは9月4日。3000円~30万円のコースが設定され、協力してくれた人には11月のお披露目会に招待するなどのリターンがある。 加藤代表理事は「一人一人の子どもが、自分らしく生きられる社会の実現に向けて、皆さまのお力添えをお願いします」と話している。 問い合わせは、にじいろはうす(04―7096―6423)へ。