中日・仲地礼亜、『小野伸二トレ』で逆襲の3年目へ 2度の右内転筋故障…J1浦和の元専任ドクターに学び股関節周りの動き改善
中日の仲地礼亜投手(23)が7日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、350万円減の年俸1150万円でサインした。右内転筋故障の原因を探るためさまざまな検査を行う中で、過去にJリーグ・浦和の専任ドクターを務め、元サッカー日本代表の小野伸二さんとも親交が深い医師からトレーニングの助言を受けたという右腕。秋季キャンプでは沖縄組に選出され、故郷から再出発する。 仲地にとって、苦難のプロ2年目だった。「けがで何もできなかった。悔しいシーズンでした」。5月下旬の今季1軍初登板で右内転筋を故障。8月に2軍で実戦復帰を果たすも、復帰2戦目で再び同部位を痛め、そのままシーズンを終えた。 相次ぐ故障の原因を探るために血液検査など体内環境も含めて検査する中で、9月上旬にさいたま市内の整形外科を訪れていた。頼ったのは下半身の治療、リハビリに精通した専門家。浦和レッズの元専任ドクターで、長く小野らを診てきた医師から課題に挙げる股関節周りの動きを改善するトレーニングを教わり、メニューに加えた。 「今までいろいろな選手を診てきた先生なので、どの程度まで強度を上げていいかとか1つの意見として取り入れています」。現在も2週間ごとに画像データを送信し、助言を受けている。 ”小野伸二トレ”を含め地道なリハビリを続け、秋季練習終盤から全体練習に合流。「全部できたら連れて行くというのは井上監督からも言われていたし、自分も行きたいと言っていました」と9日からの秋季キャンプで沖縄組に選出。全力投球解禁はまだ先だが、故郷で鍛錬の秋を過ごす。
中日スポーツ