日本の”手描きアニメーション“でつくる『ロード・オブ・ザ・リング』をひも解く特別映像
『ロード・オブ・ザ・リング』へつなががる伝説の物語をシリーズ初の長編アニメーションで描いた『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日公開)より、本作の魅力を貴重な製作風景や絵コンテとともにひも解いていく特別映像が到着した。 【動画】神山健治監督ほかスタッフ陣が魅力をひも解く特別映像 J・R・R・トールキンの原作をもとに、ピーター・ジャクソン(監督・共同脚本)によって映画史にその名を刻んだファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(02年)、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03年)の3部作。20年以上の時を経て、『ロード・オブ・ザ・リング』の知られざる200年前の伝説の戦いを描く。 実写三部作の大ファンを公言する神山監督は本作の話が舞い込んだ時、原作者のJ・R・R・トールキンが作り上げた世界観をいかにしてアニメーションに落としこむかをまず考えたという。 実写3部作の脚本、『ローハンの戦い』の製作&脚本を手がけたフィリッパ・ボウエンは原作の「指輪物語 追補編」に登場するヘルム王とヘルム峡谷のエピソードにずっと魅了されていたようで、シリーズを通してのキーポイントとなる本シーケンスの映像化にあたり、白羽の矢が立ったのが日本アニメーションの第一人者・神山監督であるのは必然なことであった旨を説明する。 それを裏付けるように、彼がシリーズを通してのスタッフ陣からも絶大な信頼を置かれている様子がうかがえる現場の雰囲気も映し出され、さらには実写三部作の監督を務めたピーター・ジャクソンと神山監督の仲睦まじい姿も見受けられる。 本作のアニメーションは日本の製作スタジオ「Studio Sola Entertainment」のトップクリエイターたちの手により全て手描きで作り上げられた。手描きというクラシカルな手法について神山監督は「手描きのアニメーションを一般の観客が観たときに、無意識に感じるすごさある」とこの製作方法がもつ特有性を説明。 一方、ボウエンは「『ロード・オブ・ザ・リング』すべてのファンに観てほしい。アニメーションだからこそあなたの想像を必ず越えていく」と、アニメーションと、あの〈中つ国〉の世界が見事に融合し作り上げられた、唯一無二の映画体験ができる本作に太鼓判を押している。 日本が世界に誇るトップクリエイターたちの叡智が結集した”手描きアニメーション“で描かれる本作。こだわりの詰まった場面写真の数々も到着。誇り高き騎士の国ローハンの騎馬隊の軍勢を映し出した圧巻のカットや、オークの手に渡った”金色の指輪“、主人公ヘラ(CV:小芝風花)と彼女の兄で第二王子のハマ(CV:入野自由)がそれぞれの愛馬にまたがりながら何かを見つめる姿、角笛城の上空を優雅に飛行する大鷲の姿、実写と見間違うほどの美麗な夜空に輝く銀河と建造物など、本作を象徴するシーンの数々が切り取られている。