公立大学へは、「県外」から自宅通学するよりも「県内」へ下宿したほうが安く済む?
※文部科学省「2023年度 学生納付金調査結果(大学昼間部)」をもとに筆者作成
公立大学生の下宿暮らしの費用はどれくらいかかる?
地域外から公立大学を受験する場合、合格後は地域内で一人暮らしをする選択をしたほうが、初年度の費用をおさえられる可能性があります。地域外からの入学金の金額と、一人暮らしにかかる費用を比較して、トータルコストを検討してみるとよいでしょう。 独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査」によると、公立大学生の生活費の平均額は、自宅生が約35万円、学寮に入った場合で年間約74万円、下宿やアパートなどで暮らす場合は約111万円です。内訳は、それぞれ表2のようになっています。 【表2】
※独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査結果」をもとに筆者作成 地域外から公立大学を受験する場合、合格後は地域内で一人暮らしをする選択をしたほうが、初年度の費用をおさえられる可能性があります。地域外からの入学金の金額と通学のための交通費を、一人暮らしにかかる費用と比較して、トータルコストを検討するとよいでしょう。 実際の寮費や大学周辺の家賃相場、自宅から通う場合の交通費なども含めて、かかる費用を試算してみましょう。
交通費や所要時間そのほかのコストも含めて検討しよう
公立大学の多くは、地域内外の学生の入学金に差を設けています。差額が約28万円にもなる大学もあるため、受験前に確認しておきましょう。 入学金の差額や交通費、通学の労力などを考えると、寮などに入って地域内から通学したほうがよいケースも考えられます。いろいろなパターンをシミュレーションしてみて、費用面だけではなく、トータルの負担を比較してみることをおすすめします。 出典 文部科学省 公立大学について 文部科学省 2023年度学生納付金調査結果(大学昼間部) デジタル庁 e-Gov法令検索 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 独立行政法人 日本学生支援機構 令和2年度学生生活調査・高等専門学校生生活調査・専修学校生生活調査 1-1表 居住形態別・収入平均額及び学生生活費の内訳(大学昼間部)(49ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部