【競馬予想】GIジャパンカップ、チェルヴィニアは古馬一線級相手に太刀打ちできるか
さすがに逃げることはないと思いますが、先手を奪った馬のあと、3~4番手でうまく運ぶことができれば、その位置取りをアドバンテージにして、後方から来る有力馬たちの追撃を封じることも可能かと思います」 ジャパンカップは日本のGIのなかでも、賞金額、ステータスにおいても、トップに君臨するビッグレースだ。斤量面、メンバー構成からしても恵まれているとはいえ、3歳牝馬がそう簡単に勝てるレースではない。 また、チェルヴィニアの鞍上を務めるクリストフ・ルメール騎手はここ2戦のGIにおいて、いずれも1番人気に支持された馬の手綱を取りながら、苦杯をなめている。現状の流れは、決していいとは言えない。 だが、ルメール騎手にとっては、チェルヴィニアで臨むジャパンカップこそ、その嫌な流れを断ちきるチャンスでもある。これまで何度も見せてきた"ルメール・マジック"が再び輝きを取り戻すことができれば、チェルヴィニアが頂点に立ち、レジェンド級の名牝への第一歩を刻むことになるかもしれない。
新山藍朗●文 text by Niiyama Airo