大阪王将「ナメクジ大量発生」投稿事件の裁判で明かされた“衝撃の事実”。裁判は異例すぎる展開に
ナメクジについて店長からの返信は
一方で被告人は、店長はナメクジが大量に発生していたことを知っていたのではないか、と話す。なぜなら、以前に「ナメクジ超大量発生しています」と店長にLINEで報告した際に、店長からの返信が素っ気ないものだったからだという。 「店長からの返信は、『ざるにもいっぱいいるから気をつけて』とだけでした。異常事態なので通常は確認するはずです。ということは、店長はナメクジが大量にいると知っているのだと思っていました」(被告人質問から) 仙台中田店を経営していた運営会社は、大阪王将と2店舗のフランチャイズ契約(現在は2店舗ともに閉店)をしていた。 被告人はアルバイト時代に県内の別店舗へと異動となった経験がある。しかし、異動先では一切ナメクジを発見することはなかったというのだ。さらには、異動先の店舗から派遣された従業員が、仙台中田店の状況に「ヤバいと言っていた」と振り返った。
アルバイトの応募動機は「怖いもの見たさで…」
そんなこともあってか、仙台中田店はいわくつきだったという。 アルバイトとして応募した理由について弁護人が問うと、被告人は「友人が、あそこはパワハラとかがヤバいと言っていたので、怖いもの見たさで応募しました」と答えたほど。 現に、今回の事件の発端も労働環境や店長への不満が原因とされている。被告人が正社員となった後は、長時間労働も酷かったといい、弁護人からの質問に「始業時間の午前8時から午後11時ころまで働いていました。ただ、残業代は出ていませんでした」と述べた。 他方で、弁護人から「大阪王将は好きだったのか」と尋ねられ、被告人ははっきりとした口調で「はい」と答えた。過去には、「大阪王将検定」の3級を取得しており、被告人によるとこの検定を持っているとフランチャイズ店舗で店長になれるとのこと。 そんな被告人には仙台中田店は、どのように見えていたのか。 「非常にもったいないなという印象でした。大阪王将自体のマニュアルはとても良くて、したがっていれば素晴らしいものを提供できるのに、それいかせていなかったと思います」(同上)