友人が投資で「トウモロコシ」を買っているそうです。トウモロコシを買うことが投資になるのですか?
コモディティ投資のメリット・デメリット
ここからは、コモディティ投資のメリットとデメリットについて解説します。トウモロコシや金といった金融商品の購入を検討している方は、以下の点に留意してください。 ■メリット:インフレに強い 昨今は物価高により、毎日の生活が苦しくなっている方も珍しくありません。これは石油や天然ガスといった、エネルギー関連の値上がりが原因の一つといわれています。しかし一方で、石油や天然ガスに投資をしている人は、価格の高騰により大きな利益を得ているのです。 コモディティは実物投資であるため、対象のモノが値上がりするとその分利益が増えます。例えば、スーパーでトウモロコシの価格が高騰すると家計にとっては負担になりますが、トウモロコシを既に買っているなら、値上がりした分がお得です。このように、物価が高くなるインフレ局面においてはコモディティ投資が強いといわれます。 ■デメリット:利益は値上がり分だけ コモディティ投資には、配当がありません。利益は売却時の差額のみのキャピタルゲインなため、保有しているだけで利益が生まれるとはかぎらないのです。これはコモディティ投資全般にいえることで、投資する際の着眼点は株式投資と異なります。保有中の配当で利益を狙うなら、高配当株式へ投資したほうがよいでしょう。
投資リスクマネジメントに基づいて行おう
コモディティ投資にかぎらず、投資商品に自己資金を投じるのには一定のリスクが生じます。すべての人に共通していえることですが、値上がりしそうな銘柄に資金を投じたからといって、絶対に上がる保証はなく、下がったときについても想定しておかなくてはなりません。 むやみに投資資金の割合を増やすと、値下がりしたときの金銭的ダメージも比例して大きくなります。投資をする際は、許容できる損失の範囲を決めたうえで、慎重に銘柄を判断しましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部