友人が投資で「トウモロコシ」を買っているそうです。トウモロコシを買うことが投資になるのですか?
金融商品といえば、株式や投資信託などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。金融商品にはさまざまな種類があり、なかにはトウモロコシや大豆といった一般の方には投資対象として聞きなじみのない商品も存在します。 投資のスタイルは人それぞれですが、トウモロコシに投資しているなら「先物取引」、または「ETF」を通じたコモディティ投資を行っている可能性があります。 そこで本記事では、トウモロコシを始めとしたコモディティ投資について解説します。
トウモロコシには投資商品がある
今回のケースであれば、友人が買っているのは外国籍ETFである「WisdomTreeとうもろこし上場投資信託」または「トウモロコシ先物取引」だと予想されます。日本ではあまりなじみのない投資商品ですが、トウモロコシや大豆といった実物商品は「コモディティ」といい、金やプラチナと同等に取り扱われている金融商品です。 ■トウモロコシ投資の始め方 トウモロコシの先物やETFを買うには、上場株式を買うように証券会社を仲介する必要があります。そのため投資を開始するには、証券口座を開かなければなりません。なお、トウモロコシ先物取引は国内証券で取り扱っている先物商品の一つですが、ETFの場合は外国籍ETFであるため、形式としては外国株式を購入するのとほとんど同じです。 ただし、トウモロコシや大豆といった穀物系のコモディティ商品は、証券会社によって取り扱いしている場合としていない場合があります。もしETFや先物の購入を考えているのであれば、取り扱いのある証券口座を開設するようにしましょう。あるいは、先物取引のみを考えている場合には、商品先物取引業者で口座開設するのも一つの方法です。
コモディティ投資とは
今回のケースのように、トウモロコシや大豆といった実物商品に対して行う投資のことを「コモディティ投資」といいます。コモディティ投資の対象商品は、主に以下の通りです。 ●トウモロコシ ●大豆 ●小麦 ●石油 ●天然ガス ●金・銀 ●プラチナ など コモディティ投資の代表格といえば、「金」が挙げられます。金は「守りの資産」いわれており、コモディティ投資は知らなくても金投資なら知っているといった方は珍しくありません。 日本では現物資産として金を購入する方も多いため、国内においては、穀物などへの投資よりも、金やプラチナといった貴金属投資が主流といえるでしょう。