松本で切り絵作品展「繊細な紙の世界へ」 市内の高校2年生が初個展
切り絵の作品展「繊細な紙の世界へ」が11月16日・17日、松本・駅前大通りの文具店「ink stain/NiB(インクステイン/ニブ)」(松本市中央3)で開催される。(松本経済新聞) 松本蟻ケ崎高校2年・中山慶音さんの初個展。漫画の1こまやオリジナルの幾何学模様など、20点ほどの作品を展示する。絵柄は自身の好きな物のほか、白黒の表現が合いそうな物を選び、1本のデザインナイフで、直線も曲線も切り出している。 父・昌幸さんが市内に工房を構える「くつと足 ナカマヤ」の靴職人ということもあり、慶音さんは幼い頃から木工や皮革などのものづくりに触れてきた。切り絵は小学校高学年の頃から作り始め、初作品は、自身が好きな漫画「呪術廻戦」の1シーン。せりふの部分の文字を違和感なくつなげるのに苦労したという。 中学生になってからは、コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、より集中して取り組むようになった。「体を使ったり、手を動かしたりすることを大事にしたいと考え、いろいろな素材に触れる機会を作るようにしていた。切り絵で集中力が付いた」と昌幸さん。慶音さんは「紙は繊細なので扱いが難しい部分もあるが、その分集中できるのと、完成した時の達成感が大きいところが魅力」と話す。 現在はバドミントン部に所属し、切り絵とは少し離れているというが、作品を投稿しているインスタグラムを見た昌幸さんが「もっと多くの人に見てもらったら」と個展を提案。チラシの原案を考えたり、同ギャラリーと連絡を取り合ったりして、準備を進めてきた。 2日間は慶音さんが在店し、制作過程が分かるように下絵や道具なども展示する予定。「ちょっと照れくさい気持ちもあるが、こだわった文字の部分など細かいところまで実物を見てもらえれば」と呼びかける。 開催時間は、16日=10時~16時、17日=10時~15時。
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