米政権発足へ意思統一図る ウクライナと欧州各国
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は19日、ロシアのウクライナ侵攻への対応を主要議題に首脳会議をブリュッセルで開いた。ウクライナのゼレンスキー大統領が参加し、欧州各国の首脳と意見交換。支援に消極的なトランプ次期米政権の発足を来月に控え、ウクライナとEU加盟国との意思統一を図った。 ゼレンスキー氏は記者会見で、ロシアとの早期停戦に向けた交渉について「その後に起きることが分からなければ応じられない。紛争を凍結するだけになる」と否定的な姿勢を示した。トランプ政権発足を念頭に、ウクライナ支援で「欧州の結束、米欧の結束が非常に重要だ」と強調した。 トランプ氏はロシアのウクライナ侵攻を巡って早期の戦闘終結に意欲を示しており、ウクライナがロシアとの和平交渉で妥協を強いられるとの懸念がウクライナや欧州各国で強まっている。ロシアとの停戦が実現した場合に、欧州各国の軍がウクライナに駐留する案も浮上している。