衝撃の墜落事故から1年…今も消えない「オスプレイ」への不安と問われる安全性 地元住民は複雑な心境語る
事故から1年…慰霊祭が執り行われる
こうした中、事故からちょうど1年となる11月29日、屋久島町役場でアメリカ軍主催の慰霊祭が非公開で行われ、アメリカ軍や防衛省の関係者、犠牲者の遺族など約80人が出席した。事故発生と同時刻の午後2時40分ごろ、死亡した8人を追悼する黙とうが捧げられたという。 墜落現場から約1kmの海岸には犠牲者を悼む慰霊碑が建てられた。また、墜落現場付近の田代海岸の慰霊碑には搭乗員8人の肖像が刻まれている。 慰霊祭後、取材に応じた九州防衛局・中辻綾太企画部長は「多くの方々が必死に捜索活動に尽力したことを心に留めてもらい、心の安定につながればよい」とコメントした。
「不安より実績」複雑な心境の住民
しかし事故当日、墜落するオスプレイを目撃した漁師の中島正道さんは「多少の危険があっても、パイロットの習熟度でカバーできるような思い込みで飛ばしているのかなと思う。理不尽さを感じる。憤る気持ちはある」と話す。 屋久島町の住民の1人は「不安があるのは確かでしょうね」と切り出したが、「たくさん飛んでいるということは、不安より実績の方が大きいということでしょうか」と複雑な心境を語った。 世界に衝撃を与えた墜落事故から1年。オスプレイは今も、その安全性が問われ続けている。 (鹿児島テレビ)
鹿児島テレビ