今夜は「中秋の名月」 広い範囲でお月見チャンス 日中は厳しい残暑も夜風は心地良く
今夜は「中秋の名月」です。夜にかけて所々で雨は降るものの、広い範囲でお月見のチャンスに。今日17日日中も九州から東北まで厳しい残暑となりますが、夜は秋風が心地よく感じられるでしょう。季節の進みを感じながら、十五夜のお月様を愛でてみてはいかがでしょうか。
今夜は「中秋の名月」
今夜は「中秋の名月」です。「中秋の名月」とは、旧暦8月15日の月のことで昔からお月見をする風習があります。「中秋の名月」を愛でる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。日本では「中秋の名月」は農業の行事と結びつき、「芋名月」などと呼ばれることもあります。 今年は、今日9月17日が「中秋の名月」です。 また、「中秋の名月」は必ずしも満月とは限らず、今月は明日18日午前11時34分に満月となります。1日ずれますが、見た目はほぼ満月と言えます。 東京の月の出の時刻は午後5時24分、月の入りは午前3時54分。全国各地、夜間通して月を楽しめるでしょう。秋の夜長の空に浮かぶ「中秋の名月」を眺めてみてください。
広い範囲でお月見のチャンス
今日17日は、九州から東北南部にかけて広い範囲で晴れる見込みです。時々雲がかかりますが、「中秋の名月」が見られる可能性が高くなっています。 前線が停滞する東北北部と北海道はやや雲が多く、お月様は雲に隠れてしまう時間が比較的長めとなりそうです。ただ、雲の切れ間から見られるチャンスはありますので、雲の切れ間から月が出てくるのをじっくりと楽しんでください。 台風14号が接近する沖縄や奄美は湿った空気が流れ込んで、雨が降りやすいでしょう。こちらはお月見にはあいにくの天気となりそうですが、タイミングがあればぜひ夜空を見上げてみてください。 今日17日も日中は九州から東北まで厳しい残暑が続きますが、夜は秋風が心地よく感じられるでしょう。夜風の涼しさを感じながら、十五夜のお月様を愛でてみてはいかがでしょうか。
明日18日は 十六夜の満月「ハーベストムーン」
今日17日、「十五夜」を見逃したとしても、明日18日は「十六夜」の満月となります。明日18日は午前11時34分に満月を迎えます。 満月には英語圏で様々な呼び名があります。4月は「ピンクムーン」、6月は「ストロベリームーン」などと月ごとに呼び方が変わります。9月の満月は農作物を収穫する頃で「ハーベストムーン」と呼ばれます。このような呼び名を思い出しながら、月を眺めてみるのも良さそうです。 なお、明日18日の東京の月の出は午後5時54分です。
日本気象協会 本社 石榑 亜紀子