黄旗がなければ……ハミルトン、スプリント予選7番手もポール狙えるポテンシャル見せ「アップデートは間違いなく機能している」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1アメリカGPのスプリント予選SQ3で黄旗によって妥協を強いられなければ、ポールポジションが狙えたと考えているようだ。 【動画】結局、1番速いのどれ?って話。F1 vs ラリー vs ドリフト vs トラック|レッドブル最強決定レース 8分間のSQ3では、セッション終盤にタイムを出すべくコースインを遅らせるチームが多い中、メルセデス2台は早々にコースイン。ハミルトンはチームがすぐに自分とジョージ・ラッセルをコースインさせたことに疑問を呈したが、ラッセルは最終的に2番グリッドを獲得するのに十分なタイムを記録してチームの合理性を示した。 ハミルトンは、第1セクターをラッセルよりも0.371秒速く通過。しかし、メルセデス勢以外に唯一コースインしていたフランコ・コラピント(ウイリアムズ)がターン12でスピンしたことで黄旗が振られてしまった。 GPSデータによると、ハミルトンは黄旗が解除される直前に該当区間を通過。黄旗の影響なくアタックできたラッセルに比べてかなり早い段階でアクセルをリフトしており、セクター2ではラッセルと比べ0.554秒をロス。その遅れを取り戻そうとした結果コーナーでワイドになったこともあり、最終的にラッセルから0.533秒遅れの7番手でスプリント予選を終えた。 ラッセルとわずか0.012秒差でレッドブルのマックス・フェルスタッペンがスプリント予選でポールポジションを獲得したことを考えれば、黄旗がなければハミルトンが他に大差をつけていた可能性は十分考えられる。 スプリントポールを失ったと感じたかと尋ねられたハミルトンは、次のように答えた。 「イエローフラッグは不運だった。それが現実だ。コンマ4秒差だったんだけどね」 「マシンが一歩改善したのはチームにとって素晴らしいことだ。アップデートは明らかにうまくいった。ハードワークをしてきたファクトリーのみんなには本当に感謝している」 「アップデートを手に入れ、それが機能していることを確認するのは、誰にとっても大変な苦労だった。今日で終わりじゃない。明日はまたチャンスがある」 メルセデスの両ドライバーはフリー走行でスピンを喫し、W15はバンピーなサーキット・オブ・ジ・アメリカズで走りにくそうだったが、スプリント予選では明らかな改善が見られた。 「セッションの間にクルマに変更を加えるという素晴らしい仕事をした」とハミルトンは付け加えた。 「変更がうまくいくかどうかはわからないから、それはいつもちょっとしたギャンブルなんだ。でも狙い通りになることを願うんだ」 「クルマに乗り込んですぐ、昼と夜みたいに違いがあるのがわかった。ガレージのみんなやボノ(レース・エンジニアのピーター・ボニントン)、マイク(パフォーマンス・エンジニアのマイケル・サンソニ)の仕事も素晴らしかった」
Jake Boxall-Legge
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