無形文化遺産に『伝統的酒造り』が登録-日本酒文化の世界発信に期待【新潟】
日本が誇る醸造の歴史と技法が評価されました。ユネスコは、新潟の日本酒を含む日本の『伝統的酒造り』の無形文化遺産登録を正式決定しました。県内の関係者も日本酒文化の世界への発信に期待を寄せています。 【動画】無形文化遺産に『伝統的酒造り』が登録-日本酒文化の世界発信に期待【新潟】 ユネスコ無形文化遺産登録が決まったのは、日本酒や焼酎など日本の風土に合わせて培われてきた麹菌を使った酒造りの技術です。政府は2年前にユネスコに登録を提案していて、日本時間の5日未明、パラグアイで開かれた政府間委員会で正式に決まりました。 決議では、酒造りの伝承が農家や地域住民との社会的結束につながることや、清らかな水や穀物の保護により食糧安全保障や環境にも貢献していると評価しています。 県内では、「小千谷縮」や「綾子舞」などに続く無形文化遺産登録。花角知事は、その波及効果に期待を寄せます。 ■花角英世知事 「これを契機として世界的な認知度が上がるでしょうから、日本酒の生産拡大、新潟県は輸出に力を入れていますので、そうしたものに良い影響があるといいですね。」 新潟市中央区にある創業1767年の酒蔵“今代司酒造”。人気の『錦鯉』をはじめ、約20種類の日本酒を造っています。 ■今代司酒造 中島恵美子さん 「ユネスコの無形文化遺産に登録されたということで、日本で造られているお酒を知ってもらういい機会になるかと思うので、大変うれしく思う。」 酒蔵は見学が可能で、5日も全国から観光客が訪れていました。 ■横浜と東京から 「おめでとうございます、ほんと。良い日に、記念日にお邪魔した感じで嬉しい。」 「知らないことばかりだったので、興味深かった。」 ■東京から 「細かいところまで見るのは初めてだった。日本酒はおいしいですからね。香り高くて。」 新型コロナの影響からも、ようやく回復。今年は海外からの客も増えていて、無形文化遺産登録を契機にランチと日本酒を楽しめるスペース作りも計画しています。 ■今代司酒造 中島恵美子さん 「日本のお酒というものが注目されることで、日本に観光に来て実際に造られているお酒造りの現場を見に行きたいと思ってくれる人が増えると思うので、大変期待している。」