50歳代いわゆる【就職氷河期世代】です。同年代の一人暮らしで「貯蓄100万円未満」は結構いますか?
人事院によると、「就職氷河期世代」を対象とした2023年度国家公務員中途採用試験において、165名が合格したようです。 【円グラフで「50歳代の貯蓄額」をすべて見る】平均・中央値はいくら?年金一覧表も(出所:金融広報中央委員会など) 「就職氷河期世代」を対象として、国家公務員のみならずさまざまな企業でも中途採用試験が行われています。 「就職氷河期世代」である40歳代後半~50歳代は、当時の就職活動が厳しく、多くの非正規雇用がいるとされています。 中には十分な収入が得られず、思うように貯蓄ができないと悩む方も。自分と同年代の周囲が、どれくらい貯蓄を保有しているか気になるようです。 今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・単身世帯の貯蓄額をみていきます。 ※編集部注:外部配信先では ハイパーリンクや 図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【50歳代・単身世帯】貯蓄100万円未満は何パーセントか
50歳代・単身世帯で「貯蓄100万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、50歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【50歳代・単身世帯】の貯蓄100万円未満の割合 ・51.1% ●【50歳代・単身世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1048万円 ・中央値:53万円 金融資産を保有しない(=貯蓄ゼロ)世帯は39.6%で、1円~100万円未満という世帯は11.5%でした。合計すると51.1%が、貯蓄100万円未満ということになります。 中央値が53万円ということに驚く方もいるでしょう。 ただし、同調査における金融資産とは「定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分とする。…(中略)…日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く」と定義されています。 日常的に使っている口座は除かれることから、実際にはもう少し貯金があるというシニアもいるでしょう。