ほんとにボチボチ? 古江彩佳の今季5大メジャー自己評価は
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(25日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72) 【画像】西郷真央は2番でトラブル 古江彩佳が、11年ぶりのメジャー連勝が懸かっていた全英女子の戦いを終えた。最終日は4バーディ、3ボギーの「71」で今週初のアンダーパーをマーク。ただ、通算4オーバーと上位争いには絡めなかった。「(優勝したエビアンとは)全くコースの感じとかも違うので、そんなにプレッシャーもなくやれた」とした上で「もうちょっと頑張りたかったっていうのはあるんですけど…」。確かな悔しさもにじんだ。
前週「スコットランド女子オープン」で3位に入り、風への対応力を改めて証明。しかし、試合で初めてとなる“聖地”セントアンドリュースは「風の強さが尋常じゃないなって。経験してきた以上の風だったり、リンクスコースの狙い目が定まらない感じのロケーションが難しかった」と未知のタフさがあった。 5年に一度のペースでオールドコースが舞台となる男子メジャー「全英オープン」のローテーションとは異なり、女子は今回が11年ぶり3度目。次回開催は未定だが、「きょうはまだ(苦しんできた)後半もいいように回れたと思う。次のチャンスがあれば、またチャレンジしたいですね」。笑顔でリベンジへの意欲を示す。
7月「アムンディ エビアン選手権」優勝と最高の結果も残した今季5大メジャーの戦いを振り返って、「うーん、ボチボチ…」とまさか?の自己評価。「全米女子オープン」も最終日の追い上げで6位に食い込んだ一方、今大会を含めた残り3戦で上位に入れなかったことを悔しがる。「70、80(点)くらいかな」と続けた。 笹生優花のようにメジャー前週をオープンウィークにして調整に専念する戦い方もあるが、「どこ(の試合)に調子がいい状態が来るか、自分は調整できないと思っているので。1試合1試合頑張って、勝てたところ次第。そこは来季も変わらずです」。来季以降も目の前の試合、目の前の一打に集中し続けた先にメジャー2勝目があるとのスタンスはブレない。
次は2週後の「ソニー日本女子プロ選手権」(沖縄・かねひで喜瀬CC)」にスポット参戦する。メジャータイトルを引っ提げての母国ツアー凱旋に「久しぶりの日本の試合なので、4日間戦っていいところが見せられるように。上位を目指して頑張っていけたら」。いつも通りの意気込みを口にした。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)