尼寺跡の荒れ地を公園に 牧生産森林組合設立50周年を記念しモミジ苗木を植樹
京都府福知山市牧の牧生産森林組合(松井一郎組合長)が、設立50周年を記念して、地区内で管理する尼寺跡の荒れ地を公園化する事業に着手した。見晴らしの良い高台にあり、モミジとドウダンツツジを年々増やしていく計画。新たな景勝地にと期待を込めて3日、現地で記念植樹式を催した。 組合は森林経営の協業化を図るため、山林所有者たちで1975年に設立。現在の組合員は79人で、管理地の修景作業や山道補修などをしている。 半世紀の節目を迎えるにあたり、記念誌発行などとは別に何か地域のためになる活動をと、2年前から構想を練り上げ、一宮神社の後方にあった尼寺・西方院跡地約300平方メートルを整備して公園にすることでまとまった。 記念植樹式には、組合役員、自治会長、歴代組合長ら約20人が出席。松井組合長(69)が歴代組合員らに感謝して、「秋になれば真っ赤な紅葉の公園として、牧の憩いの場としてみなさんの心に残る場にしたい」とあいさつ。高さ約2メートルのモミジの苗木6本を、自治会長や歴代組合長とともに植えた。 西方院跡地は修景作業場所でもあり、組合員の高齢化が進む中、公園化に向けた整地をしたことで、活動が続けやすくなった。 公園の名称は「仮称・牧もみじ園」。松井組合長は「きょうが出発点。長い道のりにはなるとは思うけれど、いつかきれいになって多くの人に親しんでもらえる場所になってくれれば」と目を細めた。