最高値2億700万円 大間マグロ14年連続 竹内さん(青森・大間町)2年ぶり一番マグロ/豊洲初競り
東京・豊洲市場で5日、マグロの初競りが行われた。青森県大間町の竹内正弘さん(73)のマグロはえ縄漁船「第56新栄丸」(19トン)がつり上げた276キロのクロマグロが2億700万円(1キロ当たり75万円)の最高値を付けた。竹内さんが一番マグロに輝いたのは2年ぶり8回目。大間産クロマグロの最高値は14年連続となった。 しけが多かった昨年末は漁場の選定に時間を割き、3日朝に出漁した竹内さん。4日午前8時ごろ、大間漁港から40分程の津軽海峡でつり上げたマグロが276キロの大物だった。豊洲市場に出荷した5本のうち、200キロ超はこの1本だったという。 5日午前、大間町内の自宅で報道陣の取材に応じた竹内さんは、仲買人から直接連絡を受けたといい「マグロのサイズが良く(一番の)勝負になりそうな予感はしていたが、『まさか』というかびっくりした」とほほ笑んだ。 東京都によると、記録が残る1999年以降2番目の高値。竹内さんは23年の初競りで3604万円の最高値を付けていた。 大間漁協の小鷹勝敏組合長によると、同漁協からは初競りに127本のマグロを出荷したという。小鷹組合長は「2億円超えは予想外だが、14年連続の最高値は大間の漁師たちの努力のたまもの」と語った。