イニエスタの言葉で変わった神戸のMF古橋亨梧が森保Jにサプライズ初招集!
キルギス代表とのカタールワールドカップ・アジア2次予選(14日、ビシュケク)、ベネズエラ代表とのキリンチャレンジカップ2019(19日、パナソニックスタジアム吹田)に臨む総勢32人の日本代表メンバーが6日、日本サッカー協会(JFA)から発表された。 敵地で公式戦を、ホームでは国際親善試合を戦う今回の11月シリーズで、森保一監督はメンバーを入れ替えることを決断した。キルギス戦へ招集された23人のうち、DF長友佑都(ガラタサライ)やDF吉田麻也(サウサンプトン)ら、9人のヨーロッパ組が日本へ向かわずに所属クラブへ復帰。ベネズエラ戦には初招集組の4人を含めた、9人のJリーガーが代わりに加わるかたちになった。 東京・文京区のJFAハウスで記者会見に臨んだ森保監督をして「彼らを新たな日本代表の戦力として、戦術などを理解してもらう活動にしたい」と言わしめた4人の新戦力、DF進藤亮佑(北海道コンサドーレ札幌)、DF荒木隼人(サンフレッチェ広島)、MF古橋亨梧(ヴィッセル神戸)、FWオナイウ阿道(大分トリニータ)のうち、24歳の古橋は稀有なシンデレラストーリーを紡いできた。 2大会連続でワールドカップの日本代表に選出され、今夏にハンブルガーSVからヴィッセルへと移籍。約7年半ぶりにJリーグへ復帰したDF酒井高徳を驚かせた新たなチームメイトが、年代別の日本代表を含めて日の丸にいっさい縁がなかった古橋だった。 「20mや30mを過ぎたあたりから速い選手はヨーロッパでも多いけど、最初の20mであそこまで速い選手はなかなかいない。また違った速さをもった選手ですよね」 ドイツで濃密な経験を積み重ねてきた酒井を思わず唸らせた、たとえるならロケットのような加速能力を、古橋は身長170cm体重63kgのボディに搭載していた。もっとも、大阪・興國高校から中央大学に進んだ古橋は、希望していたプロ入りを前に大きな壁に直面したほろ苦い経験をもっていた。 「全然ダメでしたね。運動量や球際の強さという部分で、プロとはかなりの差があると痛感しました」