木の匠?アホらしい「隈研吾さんは業界でクマちゃんとバカにされていますよ」…専門家が明かす、世界的建築家・隈研吾の「虚像」
「クマちゃんシール」とは
隈氏が手がけた建築物は、国内だけでも200を超す。これほど彼に仕事が舞い込むようになった背景には、「デザイン性の高さ」とは別の要素があるという。自然素材を使った住宅を扱う工務店「オーガニックスタジオ新潟」の代表取締役社長・相模稔氏はこう語る。 「国が国産材料の使用を推進していて、公共施設には『地場産建材』の使用が求められています。こうした需要に応えたのが大きいでしょう。 それに、隈さんは仕事を決して断らないスタンスです。どんなに安い予算だろうが仕事を受ける。通常、建築家が個性を演出するには相当な時間や熱量が必要なので、大量の依頼は捌けません。そんな状況を打破するため、彼の編み出した策が木製ルーバー。これを建物に施すことで『隈建築』とわかるように目論んだものですが、一部では『クマちゃんシール』と揶揄されています。 隈さんの事務所は年間400件超の案件を約300人のスタッフでこなしていますが、基本的にクマちゃんシールを貼って目立つデザインにしているだけです」 さらに、隈氏が東大の内田祥哉研究室出身であるということも、彼の仕事に大きく作用していると相模氏は推測する。 「内田研は建築界の頂点と呼ばれるほど権威のある研究室。多くのゼネコンのトップが内田研の出身なので、コネや人脈がもともとあるわけです」 コネも駆使しつつ量産される作品で、将来的に人々に負担を強いるのは、世界的建築家のすることなのだろうか。 「週刊現代」2024年9月28日号より
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