【サニックスワールドラグビーユース交流大会2024】1位~4位トーナメントに大阪桐蔭、桐蔭学園が進出。NZと豪州の強豪に挑む
全国高校選抜で準優勝だった石見智翠館は、今大会2敗目でプールCの3位となった。 出村知也監督は、「智翠館らしい、ボールを動かすラグビーをしたかった。しかし雨。その影響もあったと思いますが、それは昨日から分かっていたこと。修正して戦おうと話していたのに、相模さんのブレイクダウンの強さやディフェンスの圧力を受けてしまった」と振り返った。 「選抜準優勝は自信になっているが過信している選手は一人もいない」と話す同監督は、「決勝で大差で負けたこともあり、自分たちに力が足りないと分かっています。練習への取り組みも変わりました」と続けた。 試合を重ねる中で得るものを積み重ねていくことが重要だ。 「自分たちの強みをどう出すのか、相手の強みをどう消すのか、そういった力を身につけてほしい」と、この先の成長に期待を寄せる。
國學院栃木×東福岡は7-7と引き分けた。両校ともプールDで1勝1敗1引き分けだったものの、勝ち点の差で東福岡が、各プール2位で争う5位~8位決定トーナメントに進むことになった。 東福岡は前半17分、相手の反則を誘い、PKで敵陣へ入った。ラインアウト後のモールを押し込んで先制トライ。コンバージョンキックも決めて7-0とした。 果敢に攻めて何度もチャンスを作った。しかし、雨でハンドリングエラーも多く、なかなか仕留められない。ただ、粘り強い防御は安定していた。 國學院栃木のトライは前半終了間際に生まれた。 攻撃を継続したことで生まれたオーバーラップ状態を逃さずアウトサイドを突破して敵陣に攻め込んだ。 相手の反則で得たPKから速攻。最後はNO8金子敬亮がボールをゴールポスト下にねじ込んだ。 7-7で始まった後半、長く攻めたのは東福岡だった。 ディフェンダー間の幅をしっかり守りながらディフェンスする相手に苦しみながらも、相手ゴール前でトライ寸前まで行くこと2度。どうしても攻め切ることができなかったが、辛抱強さが伝わってきた。 終盤に力を振り絞って國學院栃木も攻め込んだ。 試合終了間際にはPG機を得て勝利に迫るも、それは惜しくも外れてタイスコアのままフルタイムの笛が吹かれた。 死闘を終えた東福岡の藤田雄一郎監督は、円陣の中で選手たちに「負けないことが大事。そうやって強くなっていく」と話し、健闘を称えた。 「(選抜で1回戦負けを喫した日)3・23を忘れることなく、前へ進んでいきます」 國學院栃木の吉岡航太郎監督は、「最初から1、2点差の試合になると思っていました。東福岡さん相手にこれだけやれた、という気持ちもありますが、本人たちは勝つ気でいたので、手応えと悔しさが半々だと思います」と話した。 連日ハードなゲームを戦っている。同監督はケガの可能性も心配していたけれど、それ以上に、「海外のチームも含め、いろんな相手と戦うことで得られる経験値の大きさを感じています」と、選手たちの成長を認める。 ベースにあるのはチームの伝統でもあるディフェンス。しかし、全国選抜以降は攻撃にも注力して総合力を高めている。今大会の残り試合で、それを発揮する。