「結婚して初めての試合で…」RIZIN勝利後、堀口恭司はリングに妻を呼んだ…「フライ級か、バンタム級か?」UFC参戦希望、堀口の思いは
「セコンドに“集中しろ”と言われ…」
最終3ラウンドはスタンドの展開。ペティスはバックスピンキックなど持ち味を出してきたが、堀口は距離を近めに設定してクリーンヒットを許さない。最後まで落ち着いて試合を進めて判定3-0。貫禄のリベンジという趣だった。 「自分の悪い癖が出て、3ラウンドに打ち合おうとしてしまって。セコンドに“集中しろ”と言われました。(盛り上げたかった? )もちろんそういうのもあるんで。自分はそこを目標にしてますから」 打ち合ってKOしたいという本能の誘惑を抑えることができたのには、セコンドの声とともに妻の存在も大きかったのではないか。堀口は昨年大晦日のリング上で、元RIZINラウンドガールの川村那月さんに公開プロポーズ。今は結婚して2人でアメリカに住んでいる。妻が作る和食も堀口の支えになっているそうだ。 「結婚して初めての試合で、一番緊張してたので」 ペティスにリベンジを果たしたリングに、堀口は妻を呼び込んだ。“結婚して弱くなった”とは絶対に言われたくない。そんな気持ちを察して労ったのだ。対戦相手を罵倒したり記者会見で乱闘することのない、アスリートらしいアスリートの人間性が見えるパフォーマンスだった。 そんな堀口はアクがないとも言えるのだが、代わりに世界最高レベルの強さがある。何しろアメリカの団体の元チャンピオンに“実力勝ち”してしまうのだ。それどころか、勝つだけでなく倒したかったのだという。
UFC参戦の場合、階級はどうなるか?
日本でやるべきことをやった“史上最強のメイド・イン・ジャパン”は、再度のUFC参戦を希望している。今回の試合まではベラトールとの契約下でRIZINに参戦してきたが、やはり海外での闘いに打って出たい。この日のリングでは、朝倉海がUFCとの契約を発表した。榊原CEOも、海同様に堀口のUFC参戦が決まれば気持ちよく送り出したいという。 UFCとの契約は難航しているとも言われている。あるいはそれ以外の舞台もあるのか。ベスト体重のフライ級か、対戦相手にこと欠かないバンタム級か。ただバンタム級リミット61.2kgに対し通常体重が64kgしかない。MMA、特に海外は大幅な減量とリカバリーが当たり前だから相当に不利だ。本格的なバンタム級の体を作るには、かなり食べないといけないし時間もかかると堀口。 「自分の練習量だと1日5食ですね。それも、たとえるなら牛丼の大盛り2杯を5食」 そんなたとえがすぐに出てくるのは、階級アップの現実味を常に考えているからなのだろう。今の堀口にはさまざまな可能性があり、しかしどの舞台で誰と闘っても日本の格闘技ファンにとって誇りであり続けてくれるはずだ。 対戦したペティスは、堀口のUFC参戦について「フライ級ならタイトルも。バンタムだと小さすぎる」と予測していた。それを聞いた堀口はこう語っている。いかにも堀口らしい言葉だった。 「人が言うことは人の評価でしかないので。自分がどうかっていうのが一番大事でしょう。行ったら行ったでやるしかない。自分はいけると思ってます」
(「濃度・オブ・ザ・リング」橋本宗洋 = 文)
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