男子ダブルスの名手がジョコビッチとマリーの“最強タッグ”に私見!「再び偉大なノバクが見られる気がする」<SMASH>
男子テニスのダブルス元世界ランク1位、ニコラ・マウ(フランス/現複116位)が欧米メディア『Eurosport』のインタビューに登場。その中で四大大会シングルス史上最多タイの24勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)と、今夏のパリ五輪で現役を引退した元世界王者のアンディ・マリー氏(イギリス)が先日コーチ契約を結んだことについて所感を語った。 【画像】ジョコビッチはじめ、パリオリンピック・テニス競技のメダリストたち 突如飛び込んできた超ビッグニュースに、男子ダブルスで5度の四大大会優勝を経験しているマウも「少し驚いた」という。だが同時に「かなりエモーショナルなことだと思った」とも語り、“ビッグ4”としてテニス界を席巻した2人のレジェンドによる“最強タッグ”を次のように歓迎した。 「再びアンディがツアーに戻ってきたことがうれしい。長い間いなくなっていたわけではないが、今回のタッグはまるでノバクがアンドレ・アガシ(アメリカ/元1位)をコーチにした時、またはロジャー・フェデラー(スイス/元1位)がステファン・エドバーグ(スウェーデン/元1位)を招聘した時と同じような感じだ。 こうしてスポーツ界のレジェンドがツアーに戻ってきて他の選手たちを手助けする姿を見られるのは、本当に素晴らしいこと。ノバクと彼のチームにとっても非常に良いニュースだと思う」 今季のジョコビッチはパリ五輪で悲願の金メダル獲得と“生涯ゴールデンスラム”(全ての四大大会と五輪を制覇)の偉業を達成したもののツアー優勝は1度もなく、右ヒジのケガで長期離脱を強いられた2017年以来7年ぶりに通算勝利数が40を下回るなど苦戦を強いられた。それを踏まえてマウは「正直私はノバクに対して少し悲観的だった。彼がすでにキャリアの終わりに向かっていると思っていた。2025年に彼が四大大会で優勝する姿も想像できなかった」と率直に語る。 しかしマリー氏を招聘したと聞いてマウの考えは変わったようだ。「我々は再び偉大なノバクを見ることができるような気がしている」とコメント。続けてジュニア時代から切磋琢磨してきたジョコビッチとマリー氏がタッグを組むメリットをこう述べた。 「アンディはノバクに対して感情面や精神面、そして何よりも試合の面で大きく貢献できると思う。アンディにはコーチとしての経験はないが、20年以上の付き合いがあるノバクのことを熟知しているから、それが大きなアドバンテージとなる。 両者ともにツアーでプレーしていた時はノバクの方が少し上回っていたが、2人のスタイルはよく似ていた。だからアンディが見守る中でプレーするノバクを見られるのは非常に興味深い。アンディのような極めて知的な人物は、コート上でノバクがどう感じているのかをよく理解できるはずで、あらゆる面で彼を手助けできるだろう。似たプレースタイルを共有できる点と同じ言語を話せる点は特に興味深い」 既報の通り現時点でジョコビッチとマリー氏は今オフから来年1月に開かれる四大大会「全豪オープン」(1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハード)までを契約期間と定めている。その後契約を延長するかどうかはジョコビッチの意向次第となる。 文●中村光佑
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