「愛情を持って接していきたい」 早鞆高教員の大越基氏、ソフトバンクの4軍監督就任 古巣で指導の考え「一度もなかった」
ソフトバンクの大越基4軍監督(53)が8日、みずほペイペイドームで新任コーチ会見に臨んだ。 ■総勢36人の来季コーチングスタッフ【一覧】 大越4軍監督はプロ野球選手から高校野球の指導者へと転身した。仙台育英高(宮城)では1989年の全国高校野球選手権で初戦から決勝まで一人で投げ抜き準優勝に輝き、ドラフト1位で1993年にダイエー(現ソフトバンク)に投手で入団。11年間の現役生活では投手としてプロ入りしながら、俊足・強肩を生かすために外野手へと転向するなど幅広くプレーした。 03年の現役引退後は教員免許を取得し、高校野球の指導者としても活躍した。07年4月に早鞆高の教員として着任すると、09年9月から同校野球部の監督に就任。12年には同校を初の選抜大会出場に導くなど今年の7月まで15年間、指揮を執った。12月末で退職を予定している。 この日も「今は早鞆高校の教員。授業ができないので年休をとってきました」と説明した。「ホークスの選手として11年間プレーして、21年ぶりのドームに来させていただいた。すごく感慨深いものがある。個人的にはすごくうれしいけど、私の仕事の役割は選手の人生を背負うもの。うれしいだけでなく、緊張感や怖さも持ちながら過ごしています」と明かした。 ホークス復帰については「ホークスで指導したいと思ったことは一度もなかったです。というか、可能性がゼロだと思っていた。これはもう不思議な感じですね」と話した。 「教員は楽しくはないんですよ。子どもたちの人生を変えられる可能性があるのが教員なので。今回も4軍監督になるけど、怖さは持っています。選手の人生がどうなるのか自分が背負うことになるので。愛情を持って接していきたいと思う。愛情を持っていくと、子どもたち、選手たちもだんだんいい方向にいくんじゃないかな。愛情を忘れずに接していきたい」と語った。(小畑大悟) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社