3児のママでジム店長が作った美しいお尻と脚 「脚全体の筋肥大を抑えてお尻だけを部分的に強化」
どれだけ忙しくても、ママになっても、年齢を重ねてもきれいを諦めたくない。ボディコンテストに出場する女性は様々な背景を持つ。 【写真】鈴木里菜さんのスラリと伸びる脚 「今回は黒の水着に合わせて、韓国のプロモーションビデオ風のかっこいい雰囲気を目指しました。主人やジムのスタッフ、お客さんとも一緒に出場でき楽しい1日でした」
鈴木里菜(すずき・りな/34)さんも、3児の母、夫の経営するジムの店長、そしてパーソナルトレーナーをかけ持ちながらボディメイクに励む一人だ。産後太りの解消のために始めたトレーニングは、今や職業であり趣味であり、なくてはならない生活の一部になっている。10月12日(土)、年齢別で健康的な美しさを競う大手コンテスト団体『ベストボディ・ジャパン静岡大会』が行われ、鈴木さんはレディースクラス(30歳~39歳)で準グランプリを勝ち獲った。 「引き上がった美尻になるために、お尻トレーニング専門のパーソナルトレーニングを受けにいきました。脚は華奢な感じを出すためにスクワットなどの複合関節系はやめ、脚全体の筋肥大を抑えてお尻のみ部分的に強化することで、背が高くて脚が長い選手たちに見劣りしないようにと工夫しました」 初めて大会出場をした際、8kgのダイエットに成功し肥満によって崩れていた体調と活力を取り戻した。トレーニングを始める前は筋力もなく、体脂肪率は30%を超えていたという。現在は、より理想の自分を追求するために日々工夫を凝らしている。今回取り組んだ美脚作りの秘訣を聞いた。 ※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。 「私の場合は脂質に身体が反応しやすいため、全身のダイエットは脂質量の増減で行っています。そのなかで脚に関しては日常動作でも太くなりすい体質のため、ほぐして浮腫みをしっかり取る、トレーニング頻度を下げるなどしました」 ダイエットをする上で、体重の変化との付き合い方は大切だという。 「体重は成果の指標としてもモチベーションとしても役に立つので、毎日測るようにはしています。ただ、変わらないときや増えているときは落ち込むのではなく、鏡をチェックして体型の小さな変化に気づいてあげたり、体調、食事や生活面の振り返りなど、自分に向き合うための記録としてとらえています」
大会の度に、改善点と目標が見つかるのが楽しいという。 「挑戦し続けることは楽しいです。今の自分より理想へ近づくことを通して、日常では味わえない達成感があります。自分の成長だけでなく、お客様にもボディメイクを通じて『自分に自信をもてるようになること』『運動への苦手意識の改善』など人生を楽しんでもらえるように学びを深めていきたい。引き続き、大きな舞台への挑戦も含めてコンテストに臨みたいです」
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代