干支のヘビ土鈴、「バブルリングのシロイルカにそっくり」と話題
新年の干支(えと)である「ヘビ」を模した物部神社(島根県大田市)の愛らしい土鈴が、「幸せのバブルリング」で人気のシロイルカに似ていると評判を呼んでいる。 【写真】シロイルカの親子に似ていると評判のヘビ親子の土鈴=2025年1月2日午後3時45分、島根県大田市川合町川合、高田純一撮影 物部神社は文武両道、勝運の神として知られる。新年の干支にちなみ、4種類の「招福干支土鈴」を用意した。まん丸の目をした、まるっとしたヘビをかたどったもので、初詣に合わせて1日に神札所でお守りやおみくじとともに授与を始めた。 すると、ヘビの土鈴を目にした参拝客から「シロイルカだ」と思わぬ反響があった。なかでも、高さ約8センチの白い親ヘビに、金色の子ヘビ(高さ約3センチ)がしがみつく親子の土鈴(税込み2千円)の注目度は高かった。毎日のように売れているという。 島根のシロイルカは、神社から約50キロ離れた浜田市の「県立しまね海洋館アクアス」で飼育されている。口から空気の泡のリングをはき出す「幸せのバブルリング」が有名で、アクアスには県内外から観光客が訪れる。昨夏、2頭のシロイルカ(その後、1頭は死ぬ)がそれぞれオスとメスの赤ちゃんを出産し、明るい話題になった。 今は母親のアンナと赤ちゃんの様子が公開されている。子どもの体色はグレーだが、成長とともに脱皮を重ね、少しずつ白くなっている。 中田宏記宮司(60)は「やさしい目のあたりが確かに似ていると思った。悪いことが起こらず幸せを招いてほしい」と縁を感じ、アクアスに親子の土鈴を贈った。アクアスの湊直樹館長(62)は「アンナの顔にそっくり。赤ちゃんもいるし、今の状況と似ている。ヘビと同じくシロイルカも脱皮を続け、古い皮を脱ぎ捨てて生まれ変わる。干支にかけて幸せな人生を切り開いてほしい」。湊館長もその後、アンナ親子のぬいぐるみを神社に贈った。(高田純一)
朝日新聞社