【ソフトバンク】松田宣浩が重複!“指名あいさつ”の秋山幸二監督に本塁打宣言…3・23OB戦ドラフト
ソフトバンクホークス20周年で初開催されるOB戦「SoftBank HAWKS 20th ANNIVERSARY SPECIAL MATCH」(3月23日、みずほペイペイ)出場選手のドラフト会議が10日、福岡市内で行われた。この日までに発表された31選手から、投手3人と、捕手、内野手、外野手、DH各1人の計6人ずつを、白鷹軍の秋山幸二監督と、黒鷹軍の工藤公康監督が指名し、くじ引きを行った。 【投手】 ◇秋山白鷹軍=○五十嵐亮太、○摂津正、○森福允彦 ◆工藤黒鷹軍=×五十嵐亮太→嘉弥真新也、○高橋純平、○藤岡好明 投手は五十嵐が重複。くじ引きの末、秋山監督率いる白鷹軍所属となり、同監督は「最近おなかが出てきたのが気になりますが」と言いながらも満面の笑み。外れ指名で昨オフにヤクルトで現役を終えたばかりの嘉弥真を選択した工藤監督は、2015年ドラフトで3球団競合1位指名で引き当てた高橋純を“再び”指名。今回は一本釣りだったが「選ばなきゃマズくないですか?」と10年ぶりの獲得に大きな目を見開いて笑いを誘った。 【捕手】 ◇秋山白鷹軍=○田口昌徳 ◆工藤黒鷹軍=○城島健司 捕手は獲得を熱望した黒鷹軍・工藤監督が城島を一本釣り。白鷹軍の秋山監督は「城島君にしようと思ったんですが、かぶっちゃいけないなと。ジョーには悪いけど」と1999年の最優秀バッテリー賞受賞コンビ再結成実現へと、快く“譲渡”したことを明かした。工藤監督は「秋山さんに気を遣っていただいて申し訳ないです」と頭をかいていた。 【内野手】 ◇秋山白鷹軍=○松田宣浩 ◆工藤黒鷹軍=×松田宣浩→内川聖一 内野手は、ゲストとしてドラフトに出席した松田が重複指名。またもくじを外した黒鷹軍・工藤監督は「ごめん、マッチ!」と平謝り。しかし松田は「15年に工藤監督のもと、キャリアハイの35本塁打。敵のチームの工藤監督の前で『熱男!』ができたらいいですね。(放り込むなら)テラスでしょ!」と本塁打を予告した。 【外野手】 ◇秋山白鷹軍=○多村仁志 ◆工藤黒鷹軍=○真砂勇介 【DH】 ◇秋山白鷹軍=×李大浩→ズレータ ◆工藤黒鷹軍=○李大浩 外野手は重複なし。DHは助っ人の李大浩で重複し、3度目の正直で黒鷹軍・工藤監督が獲得。白鷹軍・秋山監督は、やはり助っ人のズレータを指名した。 白鷹軍・秋山監督は「くじ引きは何十年ぶりにしたかな」と2球団競合1位指名の大田泰示を外し、外れ1位で巽真悟を指名した2008年のドラフト会議を思い返した。実際は05年希望枠で入団したため、くじ引きを経験していない松田を獲得したことについて「プレッシャーがかかった。引けて良かったですね」と安堵(あんど)のため息をついた。“指名あいさつ”した指揮官に帽子をかぶせてもらった松田も「ドキドキしました」と人生で初めて運命に身を委ねた瞬間を振り返った。 黒鷹軍・工藤監督は報道陣に「監督の工藤です」とあいさつして「みんなの前で『監督の工藤です』って、なかなかないね。久しぶり」とニコニコ。くじ引きは1勝2敗となり「勝率3割3分3厘。これじゃ優勝できないな。はははは!」と大笑いしながら「何よりもファンの人に喜んでもらうのが一番大事。喜んでもらえるような試合であったり、選手にもパフォーマンスを見せてほしいと思ってます」と好ゲームを予告していた。 “ドラフト外”を含む振り分けは以下の通り。☆★はドラフト指名選手。今後、選手の変更や追加エントリーの可能性あり。 【白鷹軍】 ◇監督=秋山幸二 ◇投手=☆五十嵐亮太、金無英、☆摂津正、水田章雄、☆森福允彦 ◇捕手=☆田口昌徳、中西健太 ◇内野手=小斉祐輔、☆松田宣浩、森本学 ◇外野手=井手正太郎、江川智晃、柴原洋、☆多村仁志、宮地克彦 ◇DH=☆ズレータ 【黒鷹軍】 ◆監督=工藤公康 ◆投手=新垣渚、★嘉弥真新也、佐藤誠、★高橋純平、★藤岡好明、帆足和幸 ◆捕手=猪本健太郎、★城島健司 ◆内野手=★内川聖一、本間満、李杜軒 ◆外野手=出口雄大、★真砂勇介、吉村裕基 ◆DH=★李大浩
報知新聞社