NY外為市場=ドル一時158円台、5カ月ぶり高値
[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが一時158円台に乗せ、5カ月ぶりの高値を記録した。市場では、トランプ次期政権の政策が成長とインフレを押し上げるとの見方から、来年はドル高が進むとの観測が広がっている。 ドル/円は0.35%高の157.93円。一時158.09円まで上昇し、7月17日以来、約5カ月ぶりの高値を付けた。 ただ、年末年始を控え、引き続き休暇中のトレーダーが多いことから商いは低調だった。 日銀の植田和男総裁は25日、経団連の審議員会で講演し、経済・物価情勢の改善が続いていけば「それに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことが必要になる」と発言。ただ、そのタイミングやペースについては明言しなかった 主要通貨に対するドル指数は終盤で0.02%高の108.13。20日に記録した2年ぶりの高値108.54をわずかに下回る水準で推移した。 連邦準備理事会(FRB)の来年の利下げ回数の見通しを巡り、ここ数週間はドル高が加速している。 短期金融市場が現在織り込む来年の利下げ幅は計38ベーシスポイント(bp)。これはFRBが2回目の25bpの幅での利下げを実施する確率が約50%であることを示唆している。 米労働省がこの日発表した12月21日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比1000件減の21万9000件。1カ月ぶりの低水準となり、冷え込みつつあるものの依然として堅調な労働市場と整合した。 ユーロ/ドルは0.13%高の1.0418ドル。20日には11月22日以来の安値となる1.03435ドルまで沈んだ。 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.88%安の9万5598ドルとなった。 ドル/円 NY終値 158.00/158.05 始値 157.56 高値 158.08 安値 157.59 ユーロ/ドル NY終値 1.0422/1.0424 始値 1.0400 高値 1.0429 安値 1.0394