映像で振り返る 天皇ご一家のこの1年~“令和初”国際親善、国民との触れ合い、愛子さまのお出かけ…【皇室 a Moment】
■戻った地方へのお出かけ 国民との触れ合い
――そして9月の北海道での一枚…… 北海道の海づくり大会の1シーンです。今年は、“四大行幸啓”といわれる定例の地方へのお出かけが、すべて“リアル”に戻った年でした。いずれも1泊2日の“短縮バージョン”ですが、コロナ後の大きな変化でした。
まず、6月に岩手県で行われた「全国植樹祭」です。両陛下は、植樹祭に先駆け、東日本大震災で大きな被害を受けた陸前高田市と大船渡市を訪問されました。
陸前高田市の高田松原復興祈念公園の「海を望む場」では、両陛下は花を手向け、海に向かって深く頭を下げられました。両陛下が東日本大震災の被災地に足を運ばれたのは即位後初めてのことでした。 9月には「豊かな海づくり大会」で北海道厚岸町を訪問されました。先ほどのシーンです。放流行事では北海道の名産で知られるカレイのマツカワの稚魚などを放流されました。
10月にはかごしま国体の総合開会式に出席されました。2020年の開催予定がコロナ禍で延期され、「特別大会」として行われました。 天皇陛下:「『コロナ禍からの再生と飛躍』を象徴する大会として、皆さんの心に残る、実り多い大会となることを期待し、総合開会式に寄せる言葉といたします」 ――国内のさまざまな所に足を運ばれて、何か“令和の両陛下”がようやく始動したといいますか、「動き始めたのだな、時代が」という感じもしてきますね。 そうですね。“令和皇室”のご活動がいよいよ本格化してきた始まりの年かなという印象です。
■4年半ぶりの園遊会 ユーミン、ひふみんとも会話
今年は4年半ぶりに園遊会も開かれました。令和になって初めての園遊会でした。途中から激しい雨になりましたが、両陛下は卓球の伊藤美誠選手や、車椅子テニスの元選手の国枝慎吾さんら五輪・パラリンピックのメダリストらと話をされました。
皇后さま:「ずいぶん小さいときからすごくたくさん(練習を)?」 伊藤選手:「そうです。2歳くらいからお母さんと一緒に練習して」 天皇陛下:「厳しかったですか?」 伊藤選手: 「とても言えないような内容なんですけどね」 また、11月の秋の園遊会は晴天に恵まれ、将棋の加藤一二三さんやシンガーソングライターの松任谷由実さんらと話をされました。